「理玖君は彼女とかいないの？」 「いないよー。別にいらないし」 理玖君は、素っ気ない感じで返事をした。 なんかこの手の話題になると不機嫌そうになるんだよなぁ。 思春期の男の子って複雑だよね。 まぁ僕も思春期なんだけど…。 「空にーちゃんは、学校でコクられたりしないの？」 理玖君が妙に真剣な眼差しで聞いてきた。 うーん、なんて答えよう…。 「うち男子校だよ？」 「知ってるよ！空にーちゃんくらい可愛かったら男にもコクられるでしょ！？」 僕は答えに詰まってしまった。 さっき「僕嘘つかないもん」って言った手前、「コクられないよー」とは言えないし。 「…やっぱ、コクられてるんだね？」 僕があからさまに沈黙したので、理玖君が悟ったようだ。 しかもなんか妙に顔が怖いんだけど…。 「ね、ねぇ、デザート食べない？」 僕は、話題をムリヤリ変えることにした。 「俺、パフェ食べたい！！」 よかった、食いついてくれた。 スイーツ最強説あるかも。 ♧♧♧ アルファポリスの方がだいぶ進んでいますので、続きが気になる方はこちらをどうぞ♪→https://www.alphapolis.co.jp/novel/79332834/121173825