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お騒がせ中学生⑰

そんな訳で僕と理玖君は一緒にお風呂に入った。 狭いかなって思ったけど、僕も小柄だし、理玖君も僕よりちょっと高いくらいだから、意外と狭くなかった。 「空にーちゃん、髪の毛洗って!」 「いいよー」 理玖君にせがまれて、僕は理玖君の髪の毛を洗ってあげた。 「シャンプー、いい匂い。空にーちゃんがいつも使ってるやつ?」 「うん、僕のお気に入りのシャンプーだよ!」 「俺も同じやつお父さんに買ってもらおう!空にーちゃんとおそろいがいいもん!」 理玖君が無邪気に言った。 我ながら、なんか理玖君に異様に懐かれてるなぁと思った。 「シャンプー流すから目つぶってね」 「うひゃー」 シャワーを当てると、理玖君が楽しそうに声を上げる。 そのあと背中も洗ってあげた。 なんな弟が出来たみたいでちょっと楽しかった。 「じゃあ交代!今度は僕が空にーちゃんを洗ってあげる!」 「あ、僕は自分で洗うからいいよ」 「えー洗わせてよー!」 理玖君がまたダダをこね始めた。 「うーん、じゃあ背中だけお願いしようかな」 「おっけー!!」 僕が許可するやいなや、さっそく僕を後ろ向きに座らせて手のひらに石鹸を泡立ててゴシゴシと洗ってくれた。 ✧✧✧ アルファポリスの方がだいぶ進んでいますので、続きが気になる方はこちらをどうぞ♪→https://www.alphapolis.co.jp/novel/79332834/121173825

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