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(日常小話)今日もあなたを。
※話の途中で差し込んですいません。
Side 空
ひよしさんと付き合うようになって1年が経った。
もう1年かぁ。
ソファに腰掛けてビールを飲むひよしさんを見ながら、感慨深く思う。
夏に付き合い始めて、一緒に暮らし始めて、誕生日も祝ってもらった。
サプライズなんて初めてだったから嬉しかったなぁ。
初めて喧嘩したのは秋。
些細な喧嘩だったけど、僕が泣いちゃって、ひよしさんが謝ってくれた。
冬はなんだか不思議だった。
今までの冬よりなんだか温かく感じたから。
春は一緒に桜を見に行った。
春の風が温かくて、少し切なく感じたのを覚えている。
そして、また夏がきた。
今年の夏は、海に行ったり、花火を見に行ったり、ひよしさんがたくさんの思い出をくれた。
「空ー?何ぼーっとしてんだ?」
ひよしさんの言葉でふと我に帰った。
「んーん、何でもない」
「俺の顔じーっと見て、イケメンだなーって再確認したか?」
「そんな事ないもん」
そう言うと、ひよしさんに近付き、隣にちょこんと座った。
ひよしさんは僕の肩を抱き寄せてくれる。
この1年、ひよしさんは僕にたくさんの"初めて"をくれた。
今年も夏が終わる。
もうすぐ秋が来るね、ひよしさん。
ひよしさんの心臓の音に耳を澄ませたくなって、僕はそっと目を閉じた。
END
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