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※第18話
「.....しかし、今日は許可を貰っていない、少し待っていてくれ」
寄付金が必要なのだと告げてから、鹿狩の身体を離して遠野は端末を胸ポケットから取り出して、何やら打ち込む。
「失礼いたします」
ギーッ扉が開いて看守が入ってくると、遠野に軽くお辞儀をしてから、磁気カードを手渡す。
「折角取引きをしたのだから、存分に君の身体を楽しませてもらおうかな」
唇をちろっと舐めて遠野は立ち上がり、看守が部屋を出たあとに呟くと、鹿狩の手首を掴む。
「今日は発情期ではないから、楽しめるかわからないが」
腰をあげて首を傾がせると、遠野は鼻先で軽く笑う。
「発情期ではない楽しみもあるんだよ」
部屋の奥まで歩くと、カードを差込口に挿入すると、扉が壁が現れて開く。
「部屋に入ったら顔はあげない方がいい」
遠野が意味深に告げるのに意味が分からずに頷き、鹿狩は髪の隙間から部屋をのぞき見る。
部屋の真ん中には豪華なベッドがあり、棚には様々な淫具が飾られている。
「.....趣味の悪い部屋だな」
遠野は鹿狩が怯えるのを警戒したのだろうか、鹿狩は猫を被るのをやめたのか、呆れた表情で呟やいた。
「発情していないストイックな君の顔を、淫らに躾られると思うと、とても興奮してくるよ。ちょっと待ってね」
幾つかある玩具を手にしてから、勿体無いけどと呟いてから鹿狩の目元にアイマスクをする。
「.....ここでの行為は配信されるからね。いやらしいオメガほどオークションで高く売れるよ。音も拾うから気をつけてくれよ」
耳元で囁く遠野に、顔を上げるなと言った意味がわかり、鹿狩はいい取引き相手だとほくそ笑む。
「オークションまでの間に、君を皆が欲しがるいやらしいオメガにしてあげるよ」
遠野は腰を引き寄せて、ゆっくりとベッドに押し倒しながら囁く。
「.....遠野様、俺、発情期以外に抱かれるの初めてなので、怖い」
腕を遠野の首に絡めて、指先を震わせ演技を開始する。
嘘じゃないからな。
「大丈夫、君はオメガなのだからすぐにいやらしいことが大好きになるからね、脚を開いて見せて」
優しく聞こえる声で告げて、太腿に手をかけるとゆっくり割り開いてまだ兆しのないカメラにその箇所を晒す。
「っ、そんなに見ないでください.....はずか、しい」
首を軽く横に振り、思ってもいない言葉で羞恥心を口にしつつ、誘うように遠野の胸板に頭を押し付ける。
「.....やりすぎではないか」
耳元で揶揄うように囁くと、鹿狩は唇だけで笑みを刻む。
「いやらしく、してくれるんだろ」
挑発するように胸板に向けてくぐもった声で呟くと、遠野はローションを手に傾けて濡らすと、堅く閉じている窄まりにぬるぬると皺を伸ばしながら解し始める。
発情期と違う冷静な頭の中でも、視界を奪われたままで指先の動きを敏感に察知してしまう。
発情期の時は熱いばかりで身体が異常に反応してしまっていて、自分ではないような気さえしていたのに、素面だと演技だけではなく妙に気恥しい。
「.....っ、ん、っん」
指がぬるぬると挿し込まれて、くちょくちょという生々しい響きが部屋に満ちる。
浅い吐息を漏らす遠野の興奮から染み出すフェロモンに、徐々にあてられ始めてくる。
「君のおちんちんも、いやらしく濡れてきたね。オメガのおちんちんは小さいのが普通だけど、君のは結構立派だね。ここはもう性器じゃなくて性感帯でしかなくなるからね」
遠野はそう告げると、シリコン製のバンドを手にして玉袋に絡めて、ペニスの根元に巻き付けると、ロックする。
「私も保険をかけさせてもらうよ、安心して排尿はちゃんと出来るからね」
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