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脩は諦めて秋良の腕を離すと、秋良の手が下腹部を這うように降りていき、下着ごと下げられる。
「先輩もちゃんと反応してるじゃないですか」
秋良の言葉にカッと体温が上がり、思わずシーツを握りしめてしまう。
「不可抗力だから……」
脩は恥ずかしさを誤魔化すように、苦しい言い訳をする。
「意地はらなくても良いんですよ」
秋良が動き、ベッドが軋む。立ち上がったモノに熱い手が触れ、直後のぬるっとした感触に思わず悲鳴を上げる。
「ひゃあっ! な、なにしてんだ?」
止めどない快感が、足元から駆け上がって全身が震える。舌で舐めあげられ、手を上下に動かされ堪らずに声を上げてしまう。
「ああっ……や、やめろって」
強く吸われる度に、荒い息遣いとあられもない声が唇の端から溢れていく。涙が目元に溜まっていき、目隠ししている布がしっとりと濡れていく。初めての強い刺激と、どっと押し寄せてくる快楽に耐えきれなくなってくる。
「はぁっ、あっ……た、たばた、離せ……」
懇願するも無視され、逆に攻め立てられ呆気なく吐き出してしまう。
「あっ、あああっーーはぁっ、は、離せって言ったのに‥‥‥」
ビクビクと脈打つ下腹部に脩は酔いしれる。肩で息をしながら、情けない声になってしまう。
「先輩、膝立ててもらっていいですか?」
「はぁっ、はぁ、人の話聞けよ」
いつもなら、忠犬のように尻尾を振りながら「はい! わかりました」と聞くのに‥‥‥今の秋良は自分の欲望に忠実なようだ。
動く気配を見せない脩に痺れを切らしたのか、秋良は脩の足を掴み膝を立たせていた。
「先輩がそう言いたくなる気持ちは分かります。でも‥…俺には時間がないんです。すみません」
なんの時間がないというのだろう。意図が読めない以上は、納得することは難しい。でも、自分は秋良に好きにさせると約束したようなものだ。ここは諦めるしかないなと、脩は「わかった」と渋々ながら呟く。
秋良の指が、後孔に触れると思わず体が強張る。ヌルッとした感触を纏った指が、撫でるように行き交っていく。
「力抜いてください」
秋良が優しく問いかけてくるも、慣れない行為にどうしても力が抜く事が出来ない。
「うぅっ、無理だ」
首を横に振ると、脩のモノが再び暖かい粘膜に包まれる。
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