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「あっ、ああっ‥‥‥い、いやだっ」  イッたばかりにも関わらず、容赦ない責め苦に思わずシーツを強く握りしめる。  吸われる度に、ガクガクと膝が揺れってしまう。そのうち、再び下腹部に熱を持ち始め、快感がどっと押し寄せてくる。 「はぁ……あっ……」  全身が蕩けたように、力が抜けていく。すかさず後孔に指が入り込んできて体が震える。 「いっ……痛いんだけど……」 「我慢してください」  秋良は舌を這わせ器用に、言葉を返してくる。乗りかかった船だからと、脩は唇を噛み締め耐え忍ぶ。  馴染んできてスムーズになってくると、今度は指を増やされグチュグチュと卑猥な音が部屋に響き渡る。 「はぁはぁっ……」  最初は違和感しかなかったのが、疼きへと変わってくる。呼吸が乱れ、唇の端から唾液が伝う。  中を探るように掻き回され、一箇所を擦られた瞬間、目の前が真っ白になった。 「――あああっ、はぁっ……あっ」  気づいたときには、またしてもイッてしまったのだと分かる。 「先輩の良いところ……ここなんですね」  そう言いつつ、ゆっくり擦っていく。その度に、ビクビクと下肢が震え絶え間なく続く快感に、恐怖まで込み上げてくる。 「お、お願いだから……たばたっ……やめて」  これ以上、そこばかり攻められてしまったら壊れてしまいそうだった。涙が止めどなく溢れ、自分の下腹部がどうなっているのか不安に苛まれる。でも、ここで目隠しを外したらきっと白いモヤを背に乗せた、秋良を見てしまうことになるだろう。愕然として、萎えてしまうことが分かっていた。  懇願したおかげなのか、もう良いと判断したのか指が後孔から引き抜かれていく。 「はぁっはぁっ――っん……」  安堵したのも束の間、今度は足を抱え込まれ熱を持った塊を押し付けられる。 「先輩……好きです……」  思わぬ言葉に脩は息を呑む。それと同時に、グッと押し込められ圧迫感に思わず呻く。 「んんっ、はぁんっ……き、きつい……」 「大丈夫ですから」  何が大丈夫なんだと反論しようにも、言葉が出てこない。ひたすら深い呼吸を繰り返し、必死で耐え続ける。

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