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第7話
その後は、遥斗君と対戦ゲームをしたり、愛斗君に勉強を教えたりしていた。
夕方になると、直斗さんが帰ってきた、因みに他の兄弟はバイトをしていたり、
愛斗君は塾に行ったりと、雪斗と直斗さん以外いなかった。
「ただいま〜あれっ他はいないのかな?」
「おかえりなさい。他のみんなはバイトとか塾とか。」
「お腹すいたから晩御飯、先に食べちゃおうかな〜」
「はいっ!今日は僕の当番なので、チーズハンバーグ作りました!」
そう、この8人の兄弟は、毎日当番制で、料理、洗濯、掃除を回していたのであ
る。
「いただきます。」
「ん〜。すっごい美味しいね!」
「ありがとうございます!」
「なんか奥さんみたいだね」
「えっ……そ、そうですかね……?」
「雪斗君が来る前は皆居ないこともあったから、『おかえり』が返ってくる事っ
てあなり無かったんだ。」
「僕も、お母さんは働かなくちゃ行けなかったので、『おかえり』って言われる
ことなかったかも知れません。」
「ご馳走様。」
「はぁ〜。雪斗君が奥さんだったら良かったのになぁ〜」
「も、もぅ冗談言わないでください!」
そういって、雪斗は自分の部屋へと去っていってしまった。
「冗談じゃないんだけどなぁ………。」
そんな寂しそうな直斗さんの呟きは冷たい部屋のなかへと消えていった。
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