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第8話 師匠
清が自分で繋がるための準備をしたので、清はこうしたことの経験があるのかと見たこともない相手に嫉妬してしまったが、抱き始めてみれば清の中の狭さと初々しい反応で、俺が初めての男なのだとすぐにわかった。
清の中は狭いくせに健気に俺を受け入れ、たまらなく良い具合に絡みついてくる。
中を擦る度に清が上げる可愛らしいのに艶っぽい声と、俺の筆で快楽に蕩けていく清の表情がまた、俺をどうしようもなく煽るのだ。
「出すぞ」と告げて、清の股ぐらの筆を一気に擦り上げてやると、清はひときわ高い声をあげて達した。
その達する時の締め付けがまた極上で、俺も清の中に溢れるほどの子種をぶちまけたのだった。
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恥ずかしがる清の後始末をしてやり、二人で一つの布団に入った。
腕の中に抱き込んでやると清ははにかみながらもうれしそうな顔を見せた。
「お師匠様、ありがとうございました。
私は幸せものです」
「俺の方こそ、幸せものだぜ。
ところで清、お前いつまで俺のことをそうやって呼ぶつもりだ。
惚れた腫れたの関係で、いつまでもお師匠様だなんておかしいだろう」
「えっ……あの、その……」
「どうした、雅号だけじゃなく俺の本当の名前も教えただろう。
それとももう忘れたか」
「あ、いえ!
えーと……それでは」
やけに緊張した面持ちで、清が俺の名前を口にする。
大事そうにその名を口にした後、それをじっくりと噛みしめ、その後うれしそうにふわりと笑った清が愛おしくて、たまらず俺は清をぎゅっと抱きしめた。
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