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パーフェクト・ワールド・エンドⅣ 7-12

 強いて言えば、押しの強さが少し怖かったのかもしれない。あとは、榛名に対する態度が気になったか。けれど、そのいずれも昔のことだった。 「なんだ、帰ってたんだ」 「榛名」 「今日、顔出せなくてごめん。行ったほうがよかった? 生徒会」  申し訳ないような顔をするので、大丈夫、と皓太は小さく笑った。むしろ、今回のように「どうしても課題の提出に間に合いそうにないので休みたい」と素直に申告してくれたほうが安心するし、助かるくらいだ。  本当に、そういうところの変な意地の張り方はしなくなったよなぁと思いつつ、続ける。 「提出が終わったら、またやってもらうから。――食堂?」 「飲み物取ってこようと思って。なんかいる? というか、おまえこそ、こんなところでなにやって……」  いぶかしげだった榛名の問いが、少し先にある談話室に視線を動かしたところで不意に途切れた。 「あ、いや、べつに」  誰を見てたってわけでもないんだけど、と。聞かれてもいない言い訳を口にしようとした瞬間、「榛名」と四谷が呼ぶ声が響いた。振り返ると、ひさしぶりに見た愛想の良い顔で四谷がほほえむ。

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