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第2話 柊さんとお泊り
その後、タクシーで俺の家に向かった。
「風呂。ひとりで入れますか?」
「無理です。」
「即答。笑」
まー確かに。部屋まで歩くのにも俺の肩貸してたし、一人で風呂はきついか。
「じゃあ、一緒に入りますか?」
こくり。少し照れながら頷く姿は本当にやばい、、色々と。
いざ二人で入ることになったはいいが、それからが結構大変だった。
服を脱ぐにも柊さんは動けないので俺が脱がすが、さっきの余韻かとても敏感で――。
頬を染めながらこっちを見てきた時には本当に。
そのあとは、絶対何も考えないようにテキパキと。
耐えた自分を心から褒めてやりたい。
「何してるんですか。ちゃんとして下さいよ。」
氷のよう冷たい声が聞こえて現実に引き戻される。
「はいはい。」
丁寧に髪をとかす。
こうしていると、本当に猫のような人だ。
普段は全くといっていいほど甘えてはこない。触らせてもくれない。
だが稀に、今日のように甘えてくるときがある。
第四会議室へ呼ばれた日だ。
意地悪な人だ。
焦らされるこっちの身にもなってほしい。
今日のように我慢できなくなってしまうから――。
柊さんをベットへはこび、ぎゅ――っと強く抱きしめた。
1mmの隙間もできないぐらいに、
「痛いんですけど。」
ボソッ「大好きです。」
「え?」
「…なんでもありませんよ~。」
するとあなたは俺をじっとみつめ、誇らしげに笑う。
「知ってますよ。」
嗚呼、やっぱり敵わない――。
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