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甘えん坊?の幼馴染み
最近、どうも海斗の様子がおかしい。
妙によそよそしいというか、何ていうか。
彼女でも出来たんじゃない、っておばさんが言ってたっけ。
背も高いし、ルックスも悪くない。性格も明るいから友達も多いのに。
今だかつて、一度にも彼女を連れて来たことはない。
なんでだろう⁉
って、考え事、している場合じゃないか。
ご飯作らないと。
「親父たちまだ?」
いつもならとっくに戻ってきているはずなのに。夜八時を過ぎてもおじさんたちが店から戻って来なくて、海斗も心配して二階から下りてきた。
「呼んでくる」
「俺も行く」
「留守番しててよ」
「一人じゃいやだ」
これじゃ、まるで、痴話喧嘩だ。
埒があかないので、一緒に行く事に。
「って、何で、手繋いでるの⁉」
「ダメ⁉」
海斗はしれっとしていた。
どさくさに紛れて、甘えん坊の本領発揮ーーって、海斗、今、幾つ⁉
というか、男同士なのに、何やってんだろう僕ら。
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