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第25話

指を絡ませて 目が合ったらキスをして やわらかい髪を撫でて 細い腰を抱きしめる。 「…………葉月?」 歩の目が不安に揺れる 「口、開けて」 「ぅ……んっ!」 深いキスを迫る。 奥の深いとこまで入り込みたい。 「歩……」 お前の笑った顔が好き。 頑張り屋なとこも。 お人好しなとこも。 「葉……づ……!あ、あぅ……!!」 指を忍ばせると違和感に気付く。 「………………なんでこんなに柔らかいの。」 「お、お前が!あ……毎晩するからだろ!」 でも、3日してないのにこの柔らかさは……? まさか …………まさか、もう? 瑛人と寝たのか…………? ジリジリと嫉妬で体が熱くなる。 アイツに見せたのか…………! こんなに可愛い顔を!! 瑛人と…………! クソ………! 畜生!! 嫉妬に目が眩む。 「3日はしてないだろ?」 「そ、それは……」 言い淀む歩。 嘘をつけない素直な性格。 そういうとこも好きだったけど………… 今くらいは誤魔化せよ! 芝居でも何でもいいから………… 「………………もう挿るだろ。」 雑に慣らして欲望を押し付ける。 「まっ……まだ!ぅ……ウッ!い……痛……」 歩が乱れてるのが可愛くて、いつも前戯は長めだった。 「痛い?完勃ちしてるのに? 何……興奮してんの? 無理矢理に?それとも背徳感?」 「葉…………あぁアッ!!」 話してる途中で挿れてやった。 キスもしないで、身勝手な欲望をぶつける。 「アッ!葉月……や、やだ……」 歩の目から涙がこぼれる それは痛みか苦しみか。 瑛人への想いなのか。 ……………………分からないけど。

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