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エピローグ

「好きだ。歩。」 「葉月……あぁっ!」 可愛い。 なんで、こんなに可愛いんだ。 溢れそうな愛しさ。 言葉に出来ない気持ち。 大切に優しく抱いた。   「…………歩。お前が好き。」 「俺も……」 キスを交わして、優しく揺さぶった。 俺の気持ちが全部伝わるまで、何度も何度も抱きしめる。 「可愛い。歩……」 「ん、ぁ……あっ……」 もう離さない。 今度はちゃんと同じスピードで。 「あ、んんっ!は……づき……!」 滲んだ涙も その蕩けそうな顔も 甘い声も 全部、俺のもの。 少し位、自惚れてもいいかな。 瑛人の時は何も言わずに別れたって言ってたもんな。 お前から俺に何回も会いに来てくれた………… 始まりはワンナイト。 ………………でも芽生えた 特別な気持ち。 「ね、俺と付き合ってくれる?」 「挿れ……ながら、ぅ……話すなぁ……!」 可愛すぎる歩に我慢できなくて、更に奥へと打ち付ける。 「ホラ。返事して……」 「ダメッ!激しいの、やっ!」 好きだよ。大好き…… 「歩。俺の彼氏になってくれる?」  「…………うん。」 恥ずかしそうに返事をしてくれた歩。 嬉しくて深いキスを迫った。 挿れながら長いキスをすると、歩はトロンとした顔をしてる。 「…………なんて顔してんだよ。」 「アッ!あっ!アァアッ!」 乱れる歩にキスしながら、攻め立てた。 「ん!い、イッ……ちゃう……」 「うん。いいよ……可愛い顔、見せて。」 「葉月も一緒がいい……」 そんな可愛いおねだり勘弁して。 歩をギュッと抱きしめた。 二人で抱き合える幸せを噛みしめる。 大切にするよ。 ………………誰よりも大切に。 コッソリ心の中で歩に誓い、キスをする。 歩のやわらかい髪を撫でて、もう一度抱きしめた。 ……………あの晩の出会いに感謝して………… (END)

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