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父さんは、僕のシャツのボタンをひとつひとつ外し始めた。
「やっ、やだ…っ」
後ろで手を縛られて、抵抗できない。
嫌がる僕を無視して、ボタンを全て外し終えると、父さんは僕の前を肌蹴させ、手を這わせ始めた。
「やだぁ…やっ…ぁ、やめてっ」
気持ち悪い。
すごく嫌なはずなのに、身体は少しずつ熱を持ち始める。
「嫌じゃないだろう、空。お前の乳首、尖ってきてるじゃないか」
胸の突起を引っ張られ、指で捏ねられる。
「やぁぁんっ、やぁっ、ぁんっ」
僕は身体を仰け反らせてしまう。
「可愛いなぁ、空。こんなに可愛いお前を写真に残しておかないと勿体無いよなぁ」
そう言うと、父さんはスマホを取り出した。
「まずは、このぷくっと育った空の可愛い乳首を写真に撮らないとなぁ」
「やっ、撮らないで…」
父さんはスマホを僕の胸に近付けていく。
乳首の先端と触れ合ってしまう程の距離まで、スマホを近付けてきた。
「いやぁっ、そ、んな近くで撮っちゃやだぁ…!」
僕の懇願も虚しく、父さんはカシャカシャと僕の乳首を何枚も激写し、写真を確認する。
「最近のスマホは画質がいいなぁ。ピンク色の乳首がキレイに写っているよ」
「やだぁっ」
そんな解説しないでいい。
恥ずかしくてたまらない。
父さんは、再び僕に近付くと、音を立てて片方の乳首に吸い付くと、もう片方を指でクリクリと弄って来た。
「ひゃっあぁんっ、やぁっ、だめっ、あぁんっ」
感じたくないのに感じてしまう。
恥ずかしくて悔しくて涙が出そうになる。
父さんは、ふと何かを思い出したように、胸から顔を離す。
「そうだ、せっかくだから撮影会をしようか。空にこれを着てもらいたいんだ」
テーブルに置いてあった袋から何かを取り出した。
「…え、これって…」
それは、どこからどう見ても女性用の下着だった。
これを着ろっていうの?
「空のために選んだんだよ。空は色が白いから、赤が似合うと思ってね」
「…ッ、そんな…こんなの着れないよ!僕、男なのに!」
「空、父さんの機嫌を損ねる気か?」
父さんに睨まれ、ビクッとする。
結局僕はこの人に逆らう事はできない弱い存在だ。
悔しいけど、今は耐えるしかない。今は…
後ろの手の拘束を解かれた。
「服を全部脱ぎなさい。そしたらこの下着をつけてあげよう」
この地獄から、絶対に逃げ出してやる。
そう僕は自分の心に誓った。
もう何度目かわからない誓いだった。
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