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服を全て脱がされた。 抵抗したって無駄な事はわかっていたから、何もしなかった。 僕があっさりされるがままになってるから、父さんは少しつまらなそうだった。 僕が恥ずかしがったり嫌がったりするところを見たかったんだと思う。 もちろん、脱がされている間は凄く恥ずかしかったし、父さんの興奮を隠しきれない鼻息や、欲情の色を映した目付きが自分に向けられていると思うと、嫌悪感で身体が震えた。 だから、なるべく違う事を考えるようにした。 学校のこととか、好きな漫画のこととか… 漫画だったら、こんな時、僕の事を誰かが助けてくれるのに。 あり得ないような魔法とか超能力とかで、こんな現実、吹き飛ばしてくれたらいいのに。 そんな子供じみた妄想をし始めていることにハッとして、次に小さく苦笑いをした。 希望なんて、初めからそんなものない。 僕にはないんだ。 「ほぉ、似合うな。これは想像以上だ」 父さんの声で現実に引き戻された。 僕は、気付くと、女性用のパンツとブラジャーを付けられていた。 羞恥にカッと顔が熱くなる。 「どこからどう見ても女の子だなぁ、ハァハァ、可愛いよ、空」 父さんの舐めるような視線、明らかに興奮した息づかいに、後ずさりしてしまう。 「小さいサイズのブラジャーを選んだから、調度フィットしてるな。下は膨らみがわかるかと思ったけど、空のおちんちんは小さいから、違和感なく収まってるな」 屈辱的な事を言われ、くやしくて下を向く。 父さんはスマホを取り出した。 「さぁ、撮影会をしよう」

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