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中に熱いものを感じながら、低くセクシーな立花さんの荒い息が耳元に掛る。 息を整える為に覆いかぶさって来た立花さんの身体は、熱くて引き締まっていて――俺には何も敵うものはなかった。 未だ繋がったままのソコを、動いて抜け出そうとしたら腰を捕まえられた。 「勝手に何をしている」 「ひっ」 「いちいち怯えるな」 不服そうな立花さんが、腰を少し動かしてだけでまた変な声が出そうになって両手で口を抑えた。 「朝まで何度でも抱く。お前が諦めるまで何度でも、だ」 目を見開いて、逸らしていた顔を見上げた。 見下ろす冷たいその表情に、身体が震えた。 金縛りのようにその目をそれせない。 熱い唇が重なっても、噛みつく気力も出て来なかった。 優しくしてくれないのに、熱い体温で突き揉んでくるこの人に、 俺は心も体も支配されて行く。

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