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第162話

「何だ?」 「お、れ、俺、もう二度と変な玩具嫌です。もう使わないで欲しいです」 「――!?」 一瞬、榛葉の言葉が信じられなくて足の痛みを忘れて飛び起きそうになった。 榛葉の口ぶりでは――道具以外は良いと言っているようなものだが。 「それは、俺の侵入は良いってことだな」 「――っつ」 真っ赤になる榛葉に、こんな状況だが俺の理性は限界だった。 「お、御休みなさい!」 ぐるんと俺に背を向けた榛葉だが、誤魔化そうとしても許してやらない。 すぐに両腕で捉えて後ろから高ぶったものをグリグリ押しつけながら足を開かせた。 「っつ。駄目。立花さん、怪我してるのに、そんな動かないでっ」 「お前の体温に触れたい」 「でも、足が」 「榛葉が乗って動いてくれたら一番良いんだがな――」 乗る――の意味を気づいたのか、榛葉が真意を確かめるために俺の方を振り返った。

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