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第213話

本当は怖い。まだ怖いよ。 夢に出てしまうほど、無意識に泣きだして魘されて泣きだすほど。 でも、それでも、誰かの体温は温かくて。 俺の恐怖を受け止めてくれる立花さんの体温は、優しくて。 言葉なんてくれない立花さんだからこそ、癒されることもあるんだ。 でも。 「前、前も、さ、触って下さいっ」 クリームからぷるんと飛び出した俺のモノが、涙を流している。 恥ずかしい。これ以上は、俺、もう。 、自分で触るのは許さない。少しでも自分で触ったら、お前の大好きな玩具を買う」 「そんなっ んんんっ」 俺の悲痛な声は、いとも簡単に口づけで塞がれた。 剃刀で体を強張らせた俺に、立花さんじれったい快楽の渦で俺を溺れさせていく。 「ひゃっ」 触ってもらえない場所の先端を、剃刀の柄がグリグリと刺激させていく。 ううう。酷い。 「立花さんっ」 「何だ?」 「早くっ も、剃ってっ」

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