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第318話

一月一日 20:00 こんなに遅くなるとは思わず、胃が痛む中、ダッシュで家へ走る。 クリスマスは、良かった。 七面鳥も、フルーツがいっぱい乗ったケーキも喜んでくれたし。 でも、着付けの仕事が、こんなに忙しいとは思わなかった。 俺が仕事だと聞いて、ベットに押し倒して服を脱がせた跡、物凄い形相で我慢してくれた優征が可愛かったから、ついつい朝までイチャイチャしてそのままお正月の着付けに駆りだされた。 まずはいつも髪を切りに行く先の男性を中心に着付けしていくのだけれど、俺を男だと思ってくれないおばあちゃん達からも頼まれ、そのお孫さん達からも頼まれ――朝から色んな場所を訪問していた。 そして、悲劇は起こった。 『わああああああああん榛葉さーーーん』 「どうしたの!?」 着付けをしたお孫さんの一人だった。 『ラブホで着物脱いだら着れなくなったあああ。まじ親に殺されるううううう』

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