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第317話
「任せろ。お前が喜ぶものを作らせる」
ひー。
優征が言うと洒落にならないから怖い。
俺は、じゃあ炬燵の必需品を買えばいいか。
で、クリスマスケーキと七面鳥、ピザとか用意して、
お正月は髪を切りに行くおばあちゃん達から聞いているおせちのレシピを纏めて自分でおせちでも作ってみようかな。
俺も優征も家族に恵まれなかったから、そういう行事とかの経験ないし、俺も優征が喜んでくれる姿が見たいから料理頑張ろう。
「今日はご飯何だ?」
「今日は、二人で鍋。美味しいお魚届いているんだよ」
「そうか」
鍋なら、こたつでやれば一層美味しいに違いない。
楽しみだなって俺は優征の方に体重を預けて、見上げるとにこっと笑っておいた。
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