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第349話
しかも。
ちょっと立花さん、不器用なのかな?
包帯が緩くて肩から落ちたり、逆に首がぎゅうぎゅうで苦しかったり、上手に巻いてくれない。
「裸に包帯だけというのも似合うな」
「嬉しくないです。―――んっ」
だ、だから、擦れちゃうんだってば。
下はジーンズだから上半身だけだけど、駄目だ。
俺、こんなの無理だ。
「立花さん、俺が吸血鬼して立花さんが包帯巻いて下さいよ。俺が巻いてあげますから」
「俺に命令するつもりか」
「だから――あっ」
ぎゅうっときつく包帯を巻かれると敏感になっている身体が、甘く痺れる。
「暫く我慢しろ」
だ、大体、キスマークだらけにしたり、痛いって言ったのに舐めたり噛んだり摘まんだりしたのは立花さんなんだから!
俺、俺。
「やっぱりお布団の中に隠れる!」
「こら、逃げるな、解いてやり直してやるから来い!」
「うわああああん」
Fin
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