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第50話 パフューム 4-5

 そして熱い吐息で上擦った声を上げ、何度も身体をよじって限界を伝えてくる。その様がたまらなくいやらしくて、もっとそれが見たくて、きつく先端を吸い上げた。 「……んっ」  するとすぐ傍にある内腿が震えて達するのを堪えたのがわかる。それはまだ足りないとねだられているようで、思わず口元が緩んでしまう。しかし笑みを深くし奉仕を怠っていると、その先を急かすように指先で髪を撫でられた。そんな可愛い反応に応えるべく、舌をそそり立った熱にねっとりと絡みつけ、唇で挟んでしごき上げれば、いやらしく腰が揺れた。そっと指先を揺れる腰に伝わせると、昂ぶった身体がびくりと跳ねる。続けて脇腹や背中、手が届く場所をくすぐるように触れるか触れないか、微妙な程優しく撫で回せば、甘い声が心地いいくらい響いてくる。 「瑛治、やっ、あっ」  指先の愛撫を続けながら唇と舌も動かせば、広海先輩の腕が伸ばされ刺激を望むように熱を押しつけられる。 「広海先輩、もうイキそう?」  唇を離して指先で先端を捏ね回せば、広海先輩は小さく息を飲んだ。一度は堪えたが、おそらくもうかなりの限界まで来ているのだろう。それでも焦らしながら、溢れてくる先走りを全体に塗りたくるように手を上下させた。 「あっ、もう早、くしろ、馬鹿」  手の動きに反応するように仰け反った身体に思わず生唾を飲み込む。急くように腰を揺らす姿を見下ろしていると、請うような視線が俺を見つめる。

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