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気がつけばゲーム的な所に………

「何処よここ……………?」 突然の出来事に思わず呟く。 窓からくるそよ風が鼻を擽り気持ちが良い、じゃなくて。 今僕の目の前には、見覚えのある、ありすぎる部屋にいる。 それは僕がが愛してやまないVRMMOゲーム【フリーダムライフ】。 自由を元に地球より広いフィールド空間を冒険するのもよし!。 スローライフを送るのもよし!。 自分の趣味に走るのもよし!。 それこそ結婚もできるし、海外サーバーも巻き込んでるから同性婚もオッケーという異常さだ。 ぼくがこのゲームをやりだしたのは半年前、中学の部活が終わったと同時にお年玉を奮発して購入(かなりのお値段)したのをきっかけだ。 受験勉強は?と思う方が10割を占めるだろうがご安心を!。 名前の通り自由が全てなので勉強も当然できるのだ!(教材道具は課金アイテムだったが、)なので他のユーザーも巻き込んでプチ勉強会なんかを開いたりして楽しんでいたいた。 そしてこのゲームはもちろん冒険RPGもできるから色々なことができる。 職業は最高で三つまで持てて様々な掛け合わせができるというハイテクさ。 ここで皆さんだったら回復×魔法×前衛とかバランスの取れたやつかもしくは回復一筋、魔法一筋って人もいると思うがぼくが選んだのは。 鍛冶師 調合師 調理師  ここで皆さんお気づきであろう。 もろっ【生産職】、しかも最後に関してはいらなくね?、ていう人が多数だろうけどなんでこれを選んだかというと。 ちまちました作業が好きだから!。 もともとリアルでも隅っこで本読んでるモブA。 このゲームを始めた理由も「ゲームだいすき!」ていうだけで、必要以上に人と関わるのは好きではないから始めて三ヶ月位して余裕ができたときにこの拠点の場所。 人里をめっっっちゃ遠く離れた森の奥に構えている。 種族も影の薄い不死人と呼ばれる不老でアサシン系スキルなんか覚えやすいマイナーの中のマイナーと呼ばれる種族にした。 そして不死人はなぜか魔族に分類されるらしく、こちらからちょっかいかけなきゃモンスターとは戦わないで済むし。 採集クエストなんかじゃんじゃんこなしてお金溜め込んだりその途中でゲットした素材とか使って色々作ったり、うちの近くで畑作ったりと細々と楽しんでたのだが……………。 「何これ?」 今に至る。 さっき火山で採掘をしたあとその近くの所でログアウトして、親のお使い頼まれて行ったところまでは覚えてるけど……………そっから先が消えてる…………?。 「えー………?」 何それ? よ~く思い出してみよう。 ムムム~……………。 ー30分後ー 「へーできることは同じなんだ」 むしろゲームの頃より色々できると?、 わからない事をなにもヒントを得ぬまま考えるのも無駄だし、現状を確認している次第だり(キリッ) ほおをつねれば痛いし、窓のところにいけばそよ風を感じれるーーへっくちゅん!、花粉症だった僕。 キッチンの水は冷たく感じるし、料理を作る時ははきちんと手順を踏んで作れる、 テンション上がってキタァアアア!! 次にステータスを見る。 そこの一番上に出ているでかでかと出されたこのステータスの強さを象徴するレベルーー46。 テンション急降下…………。 ちなみにこのゲームでのレベル上限は5000、廃人プレイヤーなんかは何人かこのレベルの人を見かけたことがある、大体一年間プレイしていればレベル200は行くと言われている、つまり半年では100。 ………嗚呼。 い、いいもん!スキルでモンスターペットにできる「テイム」とか覚えてるから他力本願でがんばるもん!。(まだ未使用そして負け惜しみ、) それでも何故このレベルまで上がったかというと、そこらへんフラフラしててもモンスターに襲われないため。 結構危険なところに行ってレアな素材を取り、それを調合して猛毒薬や爆弾を大量生産。 それをどうしても倒さなきゃいけなかったり、他の人に巻き込まれてボスとエンカウントした時(フラフラしてたら巻き込まれて た)にそれを惜しみもなく投下!。 他のパーティーを巻き込んでても爆を投げる鬼畜 おかげで一応ここまでこれた、一応ね! そしてアイテムボックスを除く ポーション×表示不可能(中級、上級も同じ) マナポーション×表示不可能 炎の魔石×1250 水の魔石×3400 風の魔石×4000 雷の魔石×6820 氷の魔石×3000 虹の魔石×10 爆弾類×表示不可能 毒薬類×以下略 (注)その他色々なものが大量に貯蔵してあります。 「ちょっとどころじゃないけど作りすぎたかねぇー…………?」 バッグの貯蔵欄をの多さにさすがに冷や汗をかく。 リアルで見るとちょっと引くレベルだしね。 しかもぼくのメインウェポン(主力武器)がAランクのモンスターでも一瞬で眠る薬や致死率100パーセントの毒を塗りたくった短剣、(オリハルコン(ダイヤモンドより固い鉱石)仕様)鬼畜以外の何物でもない。 ………そういえば僕この状況になっても取り乱したり、喚いたり泣いたりしてないな………。 「………順応早くね?僕ーーまぁいいやお腹すいたからご飯作ろ」 幸いこれまたお手製の冷蔵庫には色々と食材が入ってるから………肉じゃがにするかな!こう言う時調理師の職業が役立つっていうか、さっき卵焼きで試したけど有り得ないくらい激ウマに変わってた。 だから肉じゃがもきっとめちゃウマにできるだろう!(根拠なし) ー結果ー お約束ならジャ○イアンカレー並みのものができてぎゃーってなるがそんなことはなく、料理人という職業の元激ウマなものができた。 米がないのは悲しいが、それでも堪能した。 「さて」 食器を洗ってタオルで拭きそして食器棚へっと、おし、そして窓辺に行く。 見渡す限り木、右を向いても左を向いても木、ーー締まらん。 「僕はここで生きていく!! ーー取りあえずしばらくはひきこも、野菜ちゃん達が枯れてまうからお世話もして波風立てずにスローライフを満喫しよう!」 点、点、点(´・ω・`)。 僕は一人で何をやっているのだろう………? 恥ずっ!。 まあこんな山奥じゃイベントと言う名のフラグは立たないだろうし頑張りますか!

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