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第28話
肌が白いから、月の青い光がすごく映えてる。青い肌に吸い寄せられて、自然と唇を重ねる。
重ねたいだけだったのに、待ってたみたいにすぐに舌を割り込ませてきた。
「っ、ん」
それも拒まずに受け入れる。首に腕を絡めて、少し背伸びをして。
酒の匂いが抜けるのも構わず、深いキスを交わした。
「ふぅ、っ」
静かな海辺に似合わない、艶めかしい音が響く。
だんだん体が熱くなってきた。
ケツを大きな手で撫でられる。Tシャツの裾から手を差し入れてきて、背中を優しく撫で上げてくる。
火花がパラパラと散るような細やかな刺激が、快感になって体を突き抜けて行く。
「あ……」
苦しくなって唇を離した。彼の唇はすぐに、俺の耳から首筋にかけて優しく辿ってくる。
「ぁん」
もう声が濡れてる。自分の喘ぎ声を客観視しながらも、彼の手や唇が体を辿っていく感触に身を任せる。
「相変わらず色っぽい声出しやがる」
彼はふっと笑いながら言う。
「相変わらずって、だいぶ前に1回ヤッただけじゃん」
「その時から変わってないってことさ、全然変わってない」
「よく覚えてるね」
「そりゃあ覚えてるよ。あれから、どんな男を抱いたって、お前よりいい男には出会えなかったからな」
「……」
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