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Ⅴ【マルク】第40話

「俺を感じて……ナツキと俺、一つに繋がってるよ」 促されるがままに視線を向けた、そこには…… 「あっ」 息を飲む。 喉が悲鳴を上げた時には、もう手遅れだった。 ………俺、見てしまった。 どうしてそこに、そんな物があるんだっ。 これ見よがしに置かれた四角い立て鏡の中に、俺とユキトが映っている。 ………俺がユキトを咥えている。 お尻の穴が大きく開いている。 只でさえ目にする事はない場所なのにっ。 こんなに開いたお尻の穴、見た事ない。 穴の中にすっぽり、根元までユキトの雄が入ってて。 穴の外で玉袋が、プランプラン揺れている。 ピクピク ユキトを咥えた穴が、ピクピク蠢いている。 なんでっ! こんな穴っ、雄を挿れて悦んでるみたいじゃないか。 ピクピク…… 穴が蠢く度に、中の雄を感じてしまう。 ピュクピュクっ 感じて、また穴の入り口が蠢いてる。 もう咥える雄はないのに。 咥えた雄を二度と離さない……とでも穴が言っているかのようだ。 「ヤっ」 こんなの俺じゃないっ。 こんな穴、知らないっ。 「ちゃんと見て、ナツキ」 頬を撫でた手が、鏡を見る事を強要する。 「『初めて』のナツキを目に焼きつける。ナツキも『初めて』の自分を覚えて欲しいんだ」 なに言ってるんだッ こんなに広がったお尻の穴なんて、忘れたい! 雄を咥えてピュクピュクする穴は、俺の穴じゃないっ。 (………お尻が、美味しそうにユキトを食べてる) 雄の性器が大好きなお尻なんだ……… 「『初めて』の雄をしっかり見て。 ナツキに見てもらいたくて、用意した鏡だよ」 「ユキトの……ばか」 「酷いな。こんなに可愛くて、立派な性器を持ってるのに、ナツキは俺を虐める悪い子だね」 「ヤンっ」 指が、剛直を突っ込んだ入り口で弧を描いた。 ユキトがお尻を性器にしてくるぅ~ッ 「やめてっ、ヤン……ヤンっ」 指がクニクニ、お尻の入り口で円を描く。 その度に腰が跳び跳ねる。 プルンっ 前の昂りが揺れた。 フッと、吐息が笑う。 「そんな声出して……俺を煽ってるって分からない?」 グニン 「アハァアアッ!!」 なにしたんだっ? 体の中で熱い怒張がッ 「あんまりナツキが可愛いから、内側も撫でてあげたんだよ」 グニン 俺の中で、ユキトが動くッ 暴れないでっ。 お尻が変になるぅー! 「雄穴のひだまで可愛がってあげるよ」 グニングニンッ 「ヒィァウアアーッ!!」 お尻の中が悲鳴を上げる。 動いたら、俺ーッ ダメだッ ダメッ、ユキトッ 「漏らしちゃうーっ!!」

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