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Ⅴ【マルク】第48話

「ナツキ、飲んで」 ニュポンっ……と、俺の中からユキトが出ていって。 ベッドから降りて、戻ってきたユキトがペットボトルの水をキャップを開けて差し出してくれた。 「ありがとう」 喉が鳴る。 半分近くを一気に飲み干した。 「こぼしてる」 口の端から垂れた水を指先で拭うと、ペロリと舐めた。 「こんなに、こぼして……」 鎖骨に滴り落ちていた水を、唇が啄んだ。 「ユキ…ト」 頬が紅潮してしまう。 「なに照れてるんだよ。俺達、もっと恥ずかしいコトしたのに」 上目遣いで見上げるユキトの眼が、雄になっている。 「ちょっと後ろ向いてくれる?」 「あ、うん」 言われるがままにユキトに背を向けると、布団を取り払われて…… 「ワっ」 臀部を持ち上げられた。 ツンっ 「やっぱり、ちょっと赤くなってる」 「やめっ」 繊細な指を這わせて、まじまじと見つめる。 「そんなところ…見るなっ」 「大事なところだよ。ナツキが俺を受け入れてくれた場所なんだから」 「でも、だって!」 ツンツン、指でつついて、視線を絡めている。 ユキトが見ているソコは、お尻の穴なんだぞっ 「~~~ッ」 なにされたんだっ。 ユキトの指! 「軟膏を塗ってるから。少し大人しくしててね」 お尻の穴に、軟膏!? 恥ずかしいッ そんな場所に薬を塗られるのは、恥ずかしすぎる! 「自分でっ。自分で塗るからっ」 「上手く塗れないだろ。それともあの鏡見ながら、塗ってみる? 股開いて、穴眺めながら」 「………………~~~」 ………………俺には、できそうもない。 「……お願いします」 「いい子だよ、ナツキ」 双丘を撫でられて、チュッ……てされた~ッ! なに? いまの、チュッ!? なんでお尻に、チュッ……ってしたんだ!? 「動いちゃダメだよ、中も塗るからね」 つぷり 人差し指が差し込まれる。 「痛い?」 「……痛くはない」 たぶん。 お尻は痛いんだけど、恐らくこれはユキトの心配しているものじゃない。 怪我はしてないから。 ただ……中にユキトがいないのに、異物感がものすごく残ってる。 「良かった」 ほっと、肩を撫で下ろしたのを背中に感じた。 ユキト、本気で心配してくれてたんだな。 ありがとな。 俺、大丈夫だよ。 「これなら、2回戦もできそうだね」 ……………… ……………… ……………… いま、なんつった? 「2回戦」 「2回戦って……2回目?」 「うん、そうだよ。ナツキは激しいのが好きなのが分かったら、うんと激しく穿ってあげる。 それとも最初は焦らされるのがいい?」 どっちもイヤだぁぁぁーッ!

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