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Ⅴ【マルク】第50話

回避だ! なんとしても、回避せねば! この戦闘だけはッ 俺のお尻に、2回戦を乗り越える余力は残っていない。 この戦闘を回避せよ! そう、俺の本能が叫んでいる。 お前の勝ちだよ、ユキト……… ………つか。 俺、セックス初めてなんだけど~。 ユキト、忘れてない? 初心者を労ってほしいな。 できたら俺の希望としては、さっきのヤった後みたいに、ベッドでイチャイチャしたいんだけど~ 「ダメ?」 「ダメだよ、ナツキ」 つぷ お尻の穴に軟膏が追加されていく。 「ナツキは性欲強いんだから」 ………………へ? 「俺に遠慮せずに乱れていいんだよ」 ………………はい~?? ユキトっ、お前っ…… お前という奴はァァ~ッ 「俺がヤりたがってるみたいじゃないかッ」 「そうだろ?」 「そうじゃない!」 そんな訳ない。 俺、性欲強くない。 性欲弱い。 性欲ない。 「……うそつき」 なんだ、その目は。 視線を合わせなくても分かるぞ。 じと目で俺を見るなっ。 大体なんなんだよ! ユキト、お前。冷蔵庫に水取りに行く前。 俺から、ニュポンっ……とユキト自身を抜くと、手慣れた手付きで外したゴム~ ………口縛って、見せてきたよな。 ………『いっぱい出たよ♪』って。 (………………あれ、なに?) 嬉しそうにして~~ 俺は、どう応えたら正解だったんだ? 液だまりに溜まった白いの見て、どう反応すれば良かったんだーッ! ワケわからんお前に、うそつき呼ばわりされたくないっ。 んもうー!!

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