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Ⅵ【ファウスト】第57.5話 (おまけ+)④

《おまけ+》 - Romantsch(ロマンティッシュ) hört(ホルト) nicht(ニヒトゥ) auf(アウフ). 〔ロマンチックが止まらない〕④ - 今なら間に合う! 引き返せ。 アキヒト、お前は白ブリーフの道を歩んではいけない。 まだ若いじゃないか。 白ブリーフは(イバラ)の道だ。 お前がハルオミさんの年齢になるまでには、辛い事が沢山ある。 ハルオミさんに憧れているんだろう。 分かるよ。 俺もハルオミさんに憧れているから…… けれど、誰もがハルオミさんのような生き方ができる訳ではないんだ。 強靭な精神 強靭な巨根 我が道を見失う事のない信念 決して揺るがず持ち続ける覚悟が、お前にあるか。 俺達が考えるよりも遥かに険しい道なんだ。 白ブリーフに生き様を刻むという事は…… ……なぁ、アキヒト いいじゃないか。白ブリーフでなくても…… 俺達には、ボクサーパンツがあるだろ。 「………色は?」 「えっ」 「統帥のパンツ、何色ですか?」 「えっと~」 「答えられないのは、やっぱり!」 なんだ、なんだっ? (距離近いッ) 目の前グッと琥珀の目が迫る。 「統帥も白ブリーフなんですね!!」 俺も白ブリーフ派になってしまったァァァーッ!! 〈切なさは(フー)止まらない〉

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