227 / 288
Ⅵ【ファウスト】第57.5話 (おまけ+) 24
《おまけ+》
- Romantsch hört nicht auf .
〔ロマンチックが止まらない〕24 -
「俺はパンツがはきたいんだァッ!」
貞操帯じゃない。
「パンツをはかせろー!」
『私を困らせて……困った妻だね』
困っているのは俺だ!
パンツがなくて困ってるんだ!
こうなったら、ブリーフでもピッチピチ ビキニでもいい。
……いや。やっぱりボクサーパンツがいいな。
いやいや。すっぽんぽんに、ボクサーパンツは贅沢品だ。
ブリーフでいいからっ。
ブリーフ プリーズ!
『私に構ってほしいのかな?可愛いね、君は』
「ちがーう」
構ってほしいのは、俺の下半身!
『夜になったら、たくさん虐めてあげよう。君の《リトル・トリスタン》はプロミネンスの大洪水だね』
「やーめーろー」
んなゲリラ豪雨、起こしたくないわっ!
……あと、リトル…もやめろ。
……ジャイアント・キャベンディッシュ、だから~
「統帥。そろそろ、こっち向いてもらえますか。測定が途中ですよ」
「……なんで?」
俺の………アレ、そのっ。
「はん、はは…ぁんっ」
「半勃ち」
そう、それ!
「はんだち…だからっ!」
「もうちょっとで、食べ頃のモンキーバナナになりますね♪」
「ジャイアント・キャベンディッシューっ!!」
……って、そうじゃなくって。
「測定できないだろ」
要るのは平常時の数値だろ。
「萎えてないぞ」
……なぜ、萎えない?俺自身。
まぁ、そのお蔭で身体測定を免れているのだが~。
複雑だ……
じぃー
アキヒトの琥珀の目と、ユキトの黒瞳。
それに……
じぃー
モニターの中のサファイアに見つめられて……
ビクンッ
脈動が跳ねる。
「あ、大きくなった」
解説するんじゃない!ユキトっ。
「興奮してフル勃起しちゃったね♪」
言うなーッ!
お前達が注目するからだろうがーッ!
「……あ。先っぽに透明なネバネバが、ぷっくり膨らんでる。統帥、お漏らし始めましたね♪」
アキヒト!『冷やし中華始めました』的に、軽く言うんじゃない!
これはっ。
「先走り」
「先走りも立派なお漏らしです!」
「~~~」
触られてもないのに、うぅ~
見られただけで、こんなになってしまうなんて~
『変態妻だね』
~~~💢
解説すんなっつってんだろ、ハルオミさん💢💢
「さっさと測定済ませて、抜きますよ♪」
「なんでっ」
平常時じゃないぞ。
完全フル勃起だぞ。俺のアレ★
ウフフフ~♪
ムフフフ~♪
ヌフフフ~♪
ギャー♠出たー!変態エロエロモード夫~ッ!
「勃起時の長さと外周も、参考値として健康手帳に記すね。ナツキの成長の記録だよ」
要らんわー。
健康手帳に書くなー。
成長の意味がちゃうわー。
『……しまったね。メスシリンダーも用意しておくべきだったよ』
まさか……
それって……
もしかしてー★
「ミルクの排出量は、また今度測定しようか」
ウギャー♠
ハルオミさん……やはり、あなたが一番変態だ……
『嬉しいね。最高の褒め言葉だよ』
……………………変態。
変態、変態、変態、へんたぁーいッ!!
心行くまで叫ばせてくれッ……うぅ~
「先生~。陰毛が邪魔で、上手く測定できません~」
アーキーヒートー!!
「剃っていいですかー?」
誰に聞いとるんだァァッ!
俺の陰毛は俺の物だ。
所有権は俺にある。
ハルオミさんの物じゃない。
『夫婦共有の財産だからねぇ』
ハルオミさァァーんッ!!
なぜ、どうしてっ?
陰毛が夫婦共有の財産になるんだァァァァーッ♠!!!
〈切なさは(フー)止まらない〉
ともだちにシェアしよう!