13 / 22

a little tipsy!

猫のように擦り寄ってくる高瀬が可愛くて、右腕は枕がわりにしながら、左腕に少し力を加えて軽く抱き寄せた。 俺の行動に満足したのか、高瀬も俺の腕に自分の腕を絡ませるように抱き着いてきた。 「あ、そういえばなんでお前のカバンの中に新品のコンドームが入ってんだ?」 「んー?あ、その話?明日にしてくださいよぉ。今日はゆっくり先生の腕の中で眠らせてください、こんな贅沢なかなかないんだから……。」 そう言って早々と目を閉じ、眠りについてしまう。 疑問は解決しないまま。だが、そんなことより今はこの温もりをただ腕の中に閉じ込めていたいと思いながら、俺も眠りについた---。 翌朝、激しい腰痛と二日酔いで動けなくなった高瀬を、まるで高校生だった時のように甲斐甲斐しく面倒を見てやったのは言うまでもない。 fin.

ともだちにシェアしよう!