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となりの奥さん

食事が終わって、ソファに二人で並んで座る。 ついつい満腹になるまで食べてしまって苦しくなったお腹を撫でつつ背もたれに背中を預けた。 「大丈夫?結構食べたね。いろいろ面倒だったら泊まってってもいいよ?今から服取りに行ってもいいし。なんなら貸すよ?」 普段は食後すぐに皿洗いをしたり忙しなく動き回ってるからか、ソファでゆっくりしているとふんわり眠気が襲ってくる。居心地もよく、いつもの家事から解放されるという好条件に、1日だけ泊まっていこうかな、という考えに落ち着いた。 「あ、ベッドどうしよっか。俺がソファで寝るか、せっかくのソファベッドだし。」 「いやいや、悪いですよそんな!俺の方が小さくて収まりそうだし俺がソファでいいですよ。三堂さんがこんなところで寝たら身体壊しちゃいます。」 「じゃあさ、むしろ二人で寝ちゃう?毎晩熱い夜を過ごしてる太一くんは人肌が恋しいんじゃないの?」 三堂さんはニヤニヤといやらしい顔をしながらからかってくる。 が、俺はいわゆる"夜の営み"について悩みがある。 「いやあ、そのことなんですけど実は……。」

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