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 犯人はまだ捕まっていないようだし、いくら男所帯とはいえ物騒だ。今夜は早めに店じまいして巧と家飲みでもするか。そんなことを考えながらバイクを走らせていると、コンビニの前に幸恵の姿を見つけた。 「あー、イッちゃん。お疲れ様ー。いま配達の帰り?」 「おう。今日は日向が世話になっちゃって悪かったな」 「やだー、お世話になったのはこっちの方よ。ダイちゃんもクウちゃんもヒナちゃんが大好きみたい。お兄ちゃんたちが楽しいとこの子も嬉しいみたいで、お腹の中でドンドコしてたのよぉ」  大地と空也のはしゃぎぶりを思い出したのか、幸恵は目を細めて大きなお腹を愛しそうにさすった。微笑ましい妊婦の様子に、逸也は「ん?」と眉を上げる。 「で、大地と空也は?」 「それがねぇ、はしゃぎ疲れでヒナちゃんが帰ってからバタンキュー」 「え? 日向と一緒に昼寝したんじゃなかったのか?」 「全然。いつもならおやつ食べるとパタンと寝るのに、ヒナちゃんと遊ぶのがよっぽど楽しかったみたい」

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