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「そんなに質問されても俺答えられません!」 「あ、そっか。ごめんね〜」 (その言い方...悪いと思ってないでしょ) 先程した質問を遼介に繰り返させ(よく覚えていたものだ)、鼓は大体を答えた。 小学校や中学校の話をさせると、鼓は覚えてないで押し切ったが、時々これは必須だと無理やり答えさせられる場面も多々ある。 「お、終わりですか」 終わる頃には鼓は疲れきっていた。 「じゃあ最後にひとつ聞いていい?」 正直まだあるのかとゲンナリした鼓だが、本当に最後ですからねと念を押して質問を待った。 「俺はつーくんのことをストーカーしちゃうほど好きです。つーくんの気持ちが知りたいです」 「...ええ〜...…」 鼓の返答に非常に不満そうな遼介。 「これは必須だから」 今度は遼介の返答に不満そうな鼓。 (すとーかーする程って言うけど、結局付き纏う以外わかんないだよね。いままで嫌がらせだと思ってて余計にこんがらがってるし) 「先輩...その、すとーかーする程と仰いましたが.....付き纏い以外もすとーかーに入ることはあるのでしょうか」 先生に質問する生徒のように鼓は右手を上げ問いかける。 「あるよ。いっっっ...............っ...ぱいある」 (すっごい貯めたな) さっきまで緩く笑っていた遼介はいきなり真剣な顔をして鼓を見つめる。遼介の目に映る鼓は―無表情だった。 「例えば?」 「例えば......。俺がやってきたので言うと体操服をお借りしたり」 「え?体操服ならありますけど」 「俺の場合気づかれないように新しい体操服を置いていくんだ」 (手、込みすぎ) 「...して、その体操服をした理由は」 「つーくんの匂いが好きだから」 その後も、遼介は鼓のところからしたものを一つ一つ挙げていった。筆記用具、筆箱、教科書、服、靴。 マニアックなものを言うと、ストロー、食べたあとのゴミ、食べ残しetc...。 そしてした訳は全て「つーくんが好きだから」で済まされていた。

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