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第158話 高谷広side R18

 「んっ……んん……」  「……っ」  あのウブな子が狙っているはずはないから天然なのだろうが、鈴口を繰り返し攻めてくる心。念願が叶って嬉しいのか、随分と幸せそうな顔をしてチロチロと舐めているもんだから、止めるのは気が引けたが、黙っているわけにはいかず、俺は出来るだけ優しく頭を撫でた。  「心……そこ、ヤバイから……別のとこ、して」  ただでさえ心が可愛すぎてガチガチなのに、序盤でそんなとこ攻められ続けたら、すぐにイッてしまう。今日あんな子どもじみた嫉妬をしておいて言うのも何だが、年上として流石にそれは避けたい。  「……?」  俺の言葉に心は不思議そうな顔をしたけど、切羽詰まった様子が伝わったのか、最後に名残惜しそうに短いキスを落としてから、鈴口から舌を離し、れろっと裏筋を舐め上げた。 「ん……」 心の生温かい感触が這うと、ピクッと動いてしまう素直すぎる自身。心はその度に満足そうな顔をして、今度はパクッと亀頭を加えた。  「んぅ……んむ」  「は……」  ヌルっとした柔らかい感触がカリ首を這い、ピリッとした快感に息が漏れる。拙いながらも優しくひっかくような刺激に、俺の興奮はさらに高り、それによってトロリと先走りが垂れた。心は亀頭を咥えながら、嫌な顔一つせず、むしろ美味しそうに、小さな舌でソレを舐めとる。  「ん……んっ……んぅ?」  竿全体を握っていた両手を、下の方に持ち替え、ググッと顔を進める心だったが、自分で思ったよりも奥まで行かなかったのか、少しばかり不服そうに眉を寄せた。心の小さな口で覆いきれないのは当たり前だが、いつも俺が心のソレをほぼ全部覆っているので、不思議なのだろう。  (もう、何でそんな百面相なんだ……可愛い過ぎる……)  美味しそうに舐めたり、不思議そうにはてなマークを浮かべたり。俺のを咥えながら色々な表情を浮かべる心が、可愛くて可愛くて。  「はぁ……」  俺は静かに息を吐いて、心の頬を撫でた。その手に擦り寄ってくるのがまた可愛くて、頭がおかしくなってしまいそうだ。  「心……無理しないで。苦しくなったら、口離して舐めるだけでも良いから……」  「……やらぁ」  「……っ。そんなとこで喋っちゃ、駄目、だろ?」  「んぅ……やぁら」  心は咥えたままで、ゆっくりと頭を上下させる。心の唾液と俺の先走りで、ジュプジュプと水音が室内に響く。小さな口を犯しているのが酷く背徳的で、俺はそろそろ限界を迎えそうだった。 「んむっ……んんぅ、むっ」 「心っ……そろそろ出るから、口離して……」 「んんぅ……ろむぅ」 「心……」 「んん……らひ、れ……?」  そんなことを言いながらも、苦しくなってきたのか、心の長いまつ毛には雫が溜まって、キラキラと輝いている。  (可愛い……)  初めてのフェラで苦しいだろうに、俺を気持ちよくさせる為に、こんなにも必死になってくれる心が可愛くて愛おしくて。  「……んう」  「……っ」  上目で俺を見つめる、蕩けきった瞳と目が合った瞬間、俺はゾクッと震え、小さな口の中に己の欲を吐き出した。

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