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第25話

 ズボンをはき終えた梅田君は身動きせずに便器の蓋の上に座ったままの僕を見おろし、吐き捨てるように言った。 「ケツから精液垂らして物欲しそうな顔してんじゃねえよ。」 「も、ものほしくなんか……。」 「口答えすんなカス。」  僕の頭を殴った梅田君は、何かを見つけてニヤリと笑う。 ―――なに……?  気だるい身体を動かして梅田君の手元を見ようとすると、お腹を足で押されて元の姿勢に戻される。内臓を外から押されたことで吐きそうになってむせ込んでいるうちに、梅田君が僕の首に何かを巻き付けた。 「や、やだ!なに?!」 「絞められたくなかったら黙ってろ。」 ―――ベルト……?  ちらりと視界に映った黒い皮と銀色の金具のベルトは、僕がしていたものだ。梅田君はそれを僕の首に一巻きしてから、手首を掴んで首の高さまで引き上げる。そして首に巻いたベルトのあまりの部分で手首をぐるぐるに縛り付けた。 ―――これじゃ自分で外せない……! 力を入れたら首が締まっちゃうし、口や足を使って解くこともできない。 「こ、これ、」  怖くなって梅田君を見上げると、梅田君は不愉快そうな顔をして僕の頬をはり倒した。 「キモい。見んな。」 「っ、痛……!」 「そうだ、お前イケなかったんだろ?せっかくだからいいもの貸してやるよ。」 「へ……?」 「脚開け。」 「え?あ、あし?」 「早く開けよ。イライラさせんな。」 「っ、」  殴られるのが怖くて言われるままに脚を開く。すると梅田君はバッグからなにかを出して、梅田君のモノがとろとろと垂れ出ているところに押し込んだ。 「っ、な、なに?!」 そんなに大きいものではない。押し込まれても痛みはなかった。 ―――いったいなんだろう? せいぜい指一本か二本分の太さだ。 「こ、これ、なに……?」 「うるせえなぁ。」  心底煩わしそうに言ってから、梅田君はいきなり個室の扉を開けた。 ―――う、うそ?! 「ま、待って、梅田君!」 「じゃーなー。」 それだけ言うと、梅田君はドアを開け放したまま歩いていってしまう。 ―――うそでしょ? こんな格好で、ドアを開けっ放しで放置なんて……! 「う、梅田君!」  必死で名前を呼んでみたけれど、梅田君の足音はすぐに遠ざかり、トイレの入り口のドアが開いて閉まる音がした後はしんと静まり返ってしまった。 「うそ……。」 ―――どうしよう……。 頭のなか、真っ白だ。 これじゃスマホにも手が届かない。 せ、せめて、ドア閉めなきゃ……。  そう思って立ち上がった瞬間。 「っひゃン!!」 電気が流されたみたいに腰が痺れ、足から力が抜けた。 ―――なに、これ? 自分になにが起きたか分からず自分の下半身を見おろした。 ―――一体何を入れられたの? と、とにかくドア……。  立ち上がろうにも腰に力が入れられない。少しでも力を入れると下半身から頭の天辺まで一気に快感の電気信号が走る。 「っ、ひ、ぁ……!!」 ―――ドア、閉めなきゃ……!  絶え間なく襲ってくる快感で朦朧としながら、なんとかドアに手を伸ばした。何が入れられているのかは分からないけど、中からも外からも刺激され、弱いところがぐちゃぐちゃに蕩けそうだった。  やっとのことでドアを閉めて鍵をかけたときには、もう便器の方に戻る気力も残っていなくて、僕は肩で息をしながらドアの前に蹲った。 「は、ぁ、っ、う、ぁ、はぁっ、は……!ん、っく、ぅ……!」 ―――息をするのも辛い。 息をする度に筋肉が収縮して体に力が入る。 そうすると、お尻に入れられたものが敏感な場所をぐりぐりと抉ってくる。 「や……!ぬいて……!やら、も……!っ、あ?!っ、あ、やら!うそ、やら、やっ、」 ―――どうしよう どうしよう どうしよう

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