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 暁くんが「少し激しくするからね」と掠れ声で囁く。その声に、言葉に、下腹部がキュンとしてしまって、腰が跳ね上がった。声も出せずにこくこくと頷くと、暁くんが「可愛い」と言って耳にチュッとキスをしてくる。  暁くんが両手を僕の手に重ねてきた。シーツに抑えつけるようにギチリと力をかけてきて、ちらりとうかがい見てみれば、彼の手の甲に血管が浮かんでいてぞくっとした。そうして重ねられた手を見ていると、何故かぽーっと頭の中がふわふわとしてきて、今僕の体に覆い被さっている暁くんのことしか考えられなくなってくる。ドキドキと心臓が脈打っていて、「激しく」されることを期待していた。 「あっ……!」  パンッ、と思い切り腰が打ち付けられる。そして、それを皮切りに何度も何度も。力強く打ち付けられて、下から突き上げくる刺激に、僕の中身がゾクンゾクンと震えている。全身が揺すられて、僕は大げさなくらいに大きな声を上げて、身悶える。 「あッ……! アッ、あっ、あ、あッ、!」  ギシギシとベッドが大きな軋みをあげる。肉がぶつかる音が、空気に溶けてゆく。  まるで本当にセックスをしているような気分になって、すっかり僕は彼に抱かれていると錯覚していた。刺激を与えられるたびに、ズンッと下から突き上げられるたびに、暁くんを意識して胸がきゅんと疼く。「もっと」とついねだってしまって、そうすれば一層重く腰を叩きつけられて、僕の口からこんなにいやらしい声が出るのかと驚いた。 「あっ、あかつ、ッ……いっ、……イッちゃ、……いっちゃう、」 「はぁ、っ……イッていいですよ、」 「でも、……でちゃ、う……からっ……」 「だして、朝霧さん……大丈夫ですから……」 「あっ……ゃ、あ、だめっ、でちゃう、でちゃう……あ、あ」  暁くんは僕のペニスの先端を手のひらで優しく包むと、そのまま激しく突いてきた。ものすごい振動で、熱くなったペニスに刺激が与えられて、我慢しようにもどんどん快楽が膨れ上がってゆく。腰をくねらせて快楽を逃がそうとしても、暁くんは逃してくれなくて、押さえ付けられるようにして腰を突き上げられた。 「い、くっ……イクッ……暁くんっ、……」

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