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 ぱし、と視界に閃光が走る。その瞬間、下半身が小さく痙攣して、ザーッと波が引いてゆくような喪失感と共に痺れるような快感が体を蝕んだ。  「イッてる」と自分でもわかるような、体に頭が支配されるような快楽。「あっ、は、ぁあ……」とため息のような声が勝手に口から零れ落ちて、情けなくも暁くんの手のひらの中にぴゅくぴゅくと吐精してしまう。彼の手に出してしまったことが切なくて、でもたまらなくて、頭の中がぐちゃぐちゃになってゆく。 「ご、ごめっ……、でちゃ、っ……」 「でちゃいましたね」 「手、よごれ、」 「ううん。いいんですよ、可愛い朝霧さんが見れたから」  イッてしまって、体の力がぬけてグッタリとしてしまった僕を、暁くんがごろりと仰向けにした。そして、暁くんはそんな僕の上に覆いかぶさり、優しくキスをしてくる。 「ん、ふ……」  暁くんが僕に甘いキスをしながら、自分のものを扱いている。まだ彼は、イッていなかった。  僕ばかり気持ちよくしてもらったので、僕がそこに手を伸ばして彼のものを触ろうとしたら、暁くんが「俺の手、にぎって」と湿度の高い声で囁いてきた。きっと、僕が恐る恐る手を伸ばしたことに気付いたのだろう。彼の気遣いに申し訳なさを覚えながらも、僕は言われたとおりに彼の手の上から彼のペニスを握る。そうすれば「ありがと」と囁かれて顔が熱くなった。 「ん、」  手の動きに合わせて、暁くんが熱い吐息を漏らす。「朝霧さん、少し力こめて」と言われてぎゅっと彼の手を握れば、掠れた上擦った声を彼が出したので、ゾクゾクとしてしまった。彼の手の上からペニスを握り、彼の喘ぎ声を聞いているだけなのに……いつのまにか僕も息が上がってきて、彼が喘ぐと同時に僕も声を上げてしまう。彼の色っぽい声が、ひどく、体の奥にズクンと響く。 「イキそ、……はァ、……は、……朝霧さん、……朝霧さんッ……!」 「あ、……暁くん、……あ、……」  がぶ、と噛みつかれるようにキスをされた。そして、暁くんはふーふーと苦しそうに鼻で呼吸をしながら、イッた。暁くんは唇を放すと、気怠そうな顔をしながら荒く息を吐き、僕の顎や首にはぐはぐと口付けを落としてゆく。その吐息があまりにも色っぽくて、僕は彼の息が肌にかかるたびに体をくねらせながら喘いでしまう。 「朝霧さん」  低い声で呼ばれて、見下ろされた。熱っぽい目が、僕を捕らえて離さない。  僕はたまらなくなって、唇から少し舌を出す。そうすれば暁くんは僕に熱いキスをしてきて……僕たちは、時を忘れるくらいに、夢中でキスを繰り返していた。

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