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第6話 お風呂って音響くよね

 風呂場って、音が容赦なく響く。俺の喘ぎ声が拡張されて響きまくってる。  背中を壁に預けて、俺は和樹に乳首吸われてガクガクしてる。妄想なんて掃いて捨てられる。  濡れた舌が乳輪を舐めて、それだけで痛くなるほど感じまくって硬くなって、そこを含まれて喘いでる。和樹、前より上手くないか? なんで? 「和樹…何で上手く…」 「動画とか本とかネットとかで勉強したから。こう…乳輪の縁をなぞるように舐めると…」 「ひぁ!」  ゾクゾクっとして、ブルブルっとする。腰が落ちそう。でも、和樹が俺を支えている。すんごいいやらしい体だよ、日に焼けているのに、水着の…あそこだけが元の色で。 「亮二こそ、前より感じてるよね?」 「だって…和樹が俺の事開発するから」  正確には、開発したのは妄想の中の和樹だけど。  和樹はニヤリと笑い、俺の片足を持ち上げる。犬の立ちションみたいな格好に恥ずかしくなるけれど、そのまま指が後ろに触れて、全く躊躇い無く潜らせた。 「んぅぅぅぅっ」 「簡単に飲み込む。ここ、自分で弄ってたんだろ?」 「だってぇ」 「だって?」  寂しかったし疼いたしエッチしたかったんだから仕方ないじゃないか!  中で指がぐるんと捻られる。自家発電じゃ感じられない深い部分で感じてる。気持ち良くて腰が落ちそう。 「自分じゃこんなに深くまでは届かない?」  声が出なくて、コクコク頷く。指先が前立腺に当たる。クニクニ擦ってそれだけでジクジク疼く。ヤバイ、妄想は所詮妄想なんだ。この気持ちよさには勝てない。 「亮二、壁に手をついてお尻俺に突き出して」 「恥ずかしぃ」 「え? 今更何が恥ずかしいの?」  すんごく疑問そうに言われた。でもその通りです。今更何を恥じるのでしょう。  和樹の指が一旦抜けて、俺は壁に手をついて尻を和樹に向ける。バックの体勢で、和樹はより深く俺の後ろを穿った。 「ひぁ! ふぁぁ!」 「良く飲み込むよ。それに、柔らかくなってる。もしかして、本当に準備したの?」 「だって、しとけってぇ!」  言ったの和樹じゃん!  俺はエグエグしながら睨んだ。結構頑張ったんだ、生まれて初めて浣腸とか使ったんだ。綺麗にしとかなきゃって! そんでもって解して、洗って、ピカピカにしといたんだ! その後で汗かいたけど。  和樹は驚いた顔をして、次に凄く色っぽい、ゾクゾクするような目で見られた。なんか、スイッチ押したっぽい。そして俺は、一気に指を二本、間を置かず三本咥え込む事になった。 「ふぅぅ!」 「上手、息吐いて。前も弄ってあげるから」 「ひゃ! あぁんぅ…」  後ろを広げられながら前を扱かれて蕩ける。膝立たなくなる。和樹は支えてくれるけど、これどうしようもない。待たされすぎて焦らされ過ぎてどうにもならないんだからぁ。 「そろそろ、いいかな…」  ズルンと指が抜けて、そこに熱い和樹のモノが押し当てられる。俺、今日全然和樹の触ってないのに凄く熱くなってる。こんな太いの入らないと思うくらい。  でも、ローションまぶしたそれは俺の中にズルンと入る。痛いけど、一度経験してるから傷ついたりしないのは知ってる。狭い部分に押し入ってくる肉杭に突かれて、俺は尻の中で快楽を貪ってる。 「亮二、見てみなよ」 「へぇ……?」  指さされた方を見て、俺は固まった。鏡に、俺達が映ってる。和樹のビンビンになってる肉杭が、俺の尻の中を動いてる艶めかしい姿や、和樹のギラギラした男の顔、俺の蕩けきった顔。 「あ……いやぁ…はあぁ!」  和樹はわざと長いストロークで、ゆっくり俺の中を穿つ。俺の中にズルズルと埋まっていくのはすんごくエロい。中で感じて、目でも感じて、どうしようもなく反り返って腹を汚している自分のナニも見えていて、そうしてエロい事されて蕩けきってる自分の顔も見えている。 「あぁ…だめぇ……馬鹿になるぅ」 「俺だけになら、いいよ」 「ダメだよぉ!」  ズチュンと音がするくらい激しく抽挿されていく。反り返った和樹の杭が俺の中を的確に突き上げる。前立腺を狙ったように抉られて、俺はアヘってくる。クラクラしながらどうにか壁に手をついて、でも目は鏡から離せない。  男臭い、ギラギラしたエロい顔をしている和樹が俺を後ろから犯して、ビタンビタンと下生えが俺の尻を叩いて、俺はその度に嬌声を上げて受け入れて気持ち良くて頭真っ白にして「気持ちいい!」って叫んでる。 「亮二…エロい。蕩けきって、真っ赤になって、目なんてとろんとして」 「もっ、許し……腹が壊れるよぉ…」 「いいよ、このまま見ててね」  和樹の手が俺の前を握り、強く扱き始める。俺は仰け反るように背がしなって、中を一杯に食いしばった。和樹が後ろで低く呻いている。でも俺はそんなの構えない。気持ち良すぎて足が浮きそう。中を犯してる和樹の杭の形まで分かる。俺、ケツになった感覚。 「イッ……んぅぅぅぅ!!」 「くっ!」  先端を執拗に擦られて、俺は達した。そりゃもう、壁やら床やらに飛沫がかかるくらい。  でも、和樹だって俺の中に全部注いだ。まだ、俺の中でビクビク動いてる。その動きに合わせて、俺の中は刺激されて余計に絞ってるかも。  腰を撫でられて、背中を撫でられて、ちょっとずつ弛緩して抜けていく。この瞬間、すんごい艶めかしい。ずるっと抜けて、ちょっとスースーして、次には中に出されたものがボタボタ垂れてくる。  和樹は俺の腰を捕まえたまま、落ちてきたものを指で掻き出している。そこにシャワーが当てられて、あっという間にスッキリだ。  案外効率いいぞ、風呂セックス。 「大丈夫?」 「腰立たない」  ブーブー言ったら優しい和樹は俺の腰を持ち上げて、綺麗に洗って風呂に入れてくれた。湯船の中に、和樹に後ろから抱えられるようにして浸かっている。  っていうか、これさ、なんか……また反応しそう! 「もしかして、もう一度したいの?」 「ちが!」 「でもさ…」  俺の性欲いい加減にしてくれ! 俺の息子なに反応してるの! そして和樹の息子も性欲持て余してるよぉ。 「今日はもう…」 「そうだね」 「あの、さぁ。残りの夏休み…」  一緒にいられるかな?  和樹は笑って頷いた。そして、甘やかすみたいにキスをした。 「勿論、亮二と一緒にいるよ」  ようやく俺の夏休みはスタートするみたいです。

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