「あ……、やだ、お兄ちゃん、も……抜いて……だめ……」 　イッたばかりだというのに、知矢の絶頂感はおさまることなくずっと続いている。 　垂直に貫く兄の固くて大きい雄が、乳首を愛撫する細くて長い綺麗な指が、知矢に許容量を超える快感をあたえて……。 「まだ、だめ。な、知矢、自分で動ける……？」 　知矢は大きくかぶりを振った。 　そ、そんな、恥ずかしいこと、できっこない……。 　典夫は小さく、でもとても色っぽく笑ってみせると、知矢の腰を両手でしっかりとつかんだ。 　そして激しく上下へ体を揺さぶられる。 「ああっ……やっ……やだぁ……お兄ちゃんっ……」 　兄の勃起が奥深くに当たって、知矢は何度も愛液をまき散らした。 　やがて愛液が空になっても、知矢はイキ続けた。 「もうだめ……、お兄ちゃん……死んじゃう……あっ……ああ……」 「知矢……！」 　兄の精液を勢いよくたっぷりと注ぎ込まれて、知矢はそのまま気を失った。