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第7話
気が付いたとき、知矢は兄の腕の中に抱かれていた。体はまだ繋がったままである。
「知矢、気が付いた?」
「……お兄ちゃん、僕、どれくらい気を失ってたの?」
「十分くらいかな」
大きな手が頭をやさしく撫でてくれるのが心地いい。
大好きなお兄ちゃんに甘やかされるのがとてもうれしい……。
「シャワー浴びに行こうか? 知矢」
そう言われて、見れば二人の体は知矢の放った愛液まみれだ。
それに知矢の太ももには兄が奥に放った精液が伝ってきている。
知矢は真っ赤になった。
何度抱き合っても恥ずかしさに慣れることはない。
典夫はそんな知矢を眩しそうに見てから、頬にチュッとキスをくれ、シーツごとお姫様抱きにした。
こんなふうに兄に抱っこされるのも恥ずかしくてたまらないが、多分、今、知矢は腰が立たないだろう。
だ、だって、あんなに激しくされたら……。
思い出すだけで、それこそ顔から火が出そうだ。兄のエロさも自分の痴態も。
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