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第41話 告白編36※
「……涼介も……」
「え……?」
「上……脱いで」
いきなりの俺からの要求に涼介は驚いたような表情を見せたが、すぐに僅かに身体を離してシャツを脱ぎ去った。
「これでいい?」
そう言って後ろから抱き締められ、より密着する素肌の温もりにどこか心地よさを感じている俺がいた。
みんなの温もりに包まれ俺が少しぼーっとしていると、それを現実に引き戻すような言葉が春樹の口から飛び出す。
「雪ちゃん、だんだんとリラックスしてきた?」
「え……?」
何のことだかわからずに俺が聞き返すと、いつもの笑顔で春樹が言う。
「だって、雪ちゃんのここ、何もしてないのにさっきより元気になってるよ」
その無邪気な顔で告げられた悪気のない言葉は、俺を一瞬にしてゆでダコに変化させるだけの威力があった。
我に返った俺の動揺といったら、そりゃあハンパない。
だって、みんなの素肌に触れて一人で勝手に気持ちよくなってるって何? そんなの俺、ただの変態じゃん!
慌てた俺は目の前の春樹から逃げようとしたが、後ろには涼介がいるために、当然逃げられるわけがなかった。
それどころか、後ろに下がった弾みで涼介の熱くて硬い存在に気づいてしまい、驚きのあまり動きが止まってしまう。
なんだ……俺だけじゃなくて、涼介も興奮してたんだ。
なんて、一瞬安心しかけてしまった俺だったが、すぐにそれどころじゃないことを思い出す。
そもそも、みんなに興奮されたら困るのは俺じゃないか!
「あ……いや、これは、その……」
必死に俺が良い訳を考えているといきなり頭に手を回されオキの方へと顔を向けられた。
「もう、泣かないでよね」
そう言ってオキは俺の左腕に空いた方の自分の腕を絡めて手を繋ぐと、唇に深いキスを仕掛けてきた。
それが合図だったかのように、他のみんなもそれぞれ行動に移す。
「雪乃くんは身体の力を抜いて……」
言いながら涼介は俺の首筋に舌を這わせ、手をゆっくりと下へと移動させていき、そのまま俺の両太ももを閉じられないように押さえてしまった。
「安心して、僕達に任せな」
陽愛くんは左手で俺の空いている方の手を繋ぐと、残りの右手と唇で俺の胸の両方の突起を刺激してくる。
「ふぅ、んっ……」
それだけでも十分な刺激だというのに、さらには春樹が俺自身へと顔を近づけてくるのが、時おり微かに内股に触れる髪の毛のくすぐったさでわかる。
「気持ちよくさせてあげる」
そんな宣言と同時に下着越しに春樹の唇が俺自身へと触れた。
「んんっ」
一瞬、ビクッと跳ねた俺の足も、涼介の手に押さえられてそれ以上は動けずにいた。
それを確認した春樹は、行動をエスカレートさせていく。
布の上から唇を這わせて先端のあたりを探り、そこへと熱い吐息を布越しに吹き込まれた。
「んんっ……ん、んぅ」
声を出したいのにオキにキスで塞がれていて出来ず、腰が震える。
さらに、春樹にしっかりと布地ごとくわえ込まれ、くびれのあたりを唇で啄むように刺激されて、俺自身が布越しにくっきりと主張しているのがわかる。
いたる所から与えられる刺激が恥ずかしいし、布に抑えられている自身が苦しいし……もう、どうしていいかわからずにいると、また自然と涙が溢れてきた。
「また泣いちゃった」
そう言うと、オキが俺の目元を舐めた。
やっと唇が開放され、俺は必死に空気を吸い込むが苦しさはなくならない。
「やっ…っあ……ああ……」
咄嗟に繋いでいる手に力を入れると、陽愛くんとオキがギュッと握り返してくれた。
そして、首筋に顔を埋めていた涼介が顔をあげ、後ろから俺の頬へと軽いキスをした。
「どうしたの? 雪乃くん。気持ちよくない?」
「あっ……涼、介……やぁ、苦しっ……」
俺がそう訴えると、もう気づいているんだろう。オキがクスッと笑って聞いてきた。
「どこが? どうして欲しいの?」
「んっ……」
オキが俺に何を言わせようとしているのかはわかったが、それを言葉にするのは躊躇う。
自分から脱がせてなんて……恥ずかしくて言えるわけない。
そんな葛藤をしていると、いつの間にか胸から顔をあげていた陽愛くんが俺を庇うようにオキへと叱ってくれた。
「これ以上、雪くん苛めたら許さねぇぞ」
「陽愛くん……」
「大丈夫だからな、雪くん」
そう言って優しく笑うと陽愛くんはそっとキスをしてくれた。
「ん……」
安心した様子を見せる俺の姿に、オキは困ったように小さく笑う。
「雪ちゃんの泣き顔が可愛過ぎて……やりすぎましたね。ほら、ハル、あんまり焦らしたら雪ちゃんが可哀相だって」
「ん……わかった」
オキに言われて春樹が返事をしたかと思うと、俺の下着のウエスト部分へと春樹の指がかかる。
「あ……」
小さく漏らした俺の不安そうな声が聞こえたのか、春樹は優しく笑う。
「大丈夫。楽にしてあげるから」
そして、一気に俺の下着を下げて足から脱ぎ去ってしまった。
「んぅ……ん……」
抑えられる苦しさからは開放されたものの、恥ずかしさはさらに増してくる。
それなのに、それを煽る様に陽愛くんの指がまた俺の胸へと移動した。
「もう、苦しくないよね」
「んっ……っあ……」
忘れていた胸への刺激に、俺自身の疼きが強くなる。しかも、今は隠すものもなく完全に晒されているのだ。
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