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第49話 告白編44※

「あっ、あっ…ああっー!」  俺は中に入っている春樹自身を締めつけながら、自分自身も解放した。 「大丈夫? 雪ちゃん」 「ん……平、気……」    身体を離した春樹が汗を拭いながら聞いてくるのをカッコイイな~、なんて見惚れながら俺は脱力して答えた。  涼介に抱えられながら一階へと移動してきた俺は、前回と同じように即席のタオル布団の上へと押し倒されて、あっという間に全裸にされた。  俺からの希望で、みんなもすぐに服を脱いでくれて素肌で触れ合うのがすごく気持ちいい。  やっぱり四人同時に俺のいたる所を刺激してくるわけだが、前回と違うことと言えば今回はお互いの気持ちがわかっているせいか、みんなが遠慮なく俺の身体中に赤い痕をつけていくのだ。  そんなとこまで……と思うような位置にまで、噛み付いたり吸い付いたりと、それぞれの痕跡を残していく。  週明けには消えるのかな。生徒にでも見つかったらシャレになんないよ。  そう頭で思ってはみるものの、みんなに止めさせようとしないあたり……俺もダメな教師の一人かもしれない。  それから、違うところがもう一つ……さっきの涼介の宣言通り、やたらとみんなが俺に「好き」という言葉を言わせるのだ。  確かに今まで散々焦らしてしまった俺も悪いかもしれないが、言うまで触って欲しいところに触ってもらえないとか……言ったら愛撫をやめてくれるって言うわりには激しく攻め立てて喘ぎ以外出せないようにされるとか……焦らされるのも結構辛い。  そんなわけで、前回以上にとろとろに解かされた俺の身体は全く痛みを感じることもなく最初の陽愛くんを受け入れた。  この順番も相変わらずで、この前はほぼ意識のない状態の俺を抱いたオキと涼介は当然抗議をしたが、年上の天然コンビに上手くかわされ、結局は年齢順に陽愛くんの次に春樹が俺の中へと入ってきたのだった。 「あんたらの後だと……雪ちゃん、かなり体力消耗してるんだもん」 「雪乃くん……起きてる?」    オキは俺の頭を撫でながら陽愛くんと春樹へと不満を零し、涼介は心配そうに俺の顔を覗きこんでくる。  そうだよ、俺ばっかり気持ちよくしてもらってたら駄目だ……オキと涼介にも良くなってもらわないと。  そう思った俺は気だるい身体を一生懸命動かして上体を起こすと、オキの両肩へと手を置いた。  少しは身体が慣れてきたのか、陽愛くんと春樹を受け入れた後でも意識を失わずにいられる。さすがに、動きはちょっと鈍いけどね。 「雪ちゃん?」    何事かと不思議がる表情のオキに、俺は自分からキスをしていった。  驚いて声を出そうとしたオキの唇が開いた隙を見逃さず、俺はオキの口の中へと舌をさし込み深く絡めていく。  最初は俺の好きにさせていたオキだったが、途中でいきなり主導権を奪い取ってきた。 「んっ、ふぅ……んん」    舌の感覚がなくなりそうになった時、やっとオキの唇が離れていった。  荒く呼吸を繰り返す俺の顔を見つめて、オキが笑いを含んだ声で囁く。 「どうしたの? 急に」 「……オキと涼介にも……良くなって欲しいから」 「えっ?」    隣りで小さく驚いた声をあげた涼介に「後でな」と、チュッと軽いキスだけを贈り、俺はオキの身体を床へと押し倒した。 「あらら、押し倒されちゃったけど……もしかして、俺が雪ちゃんに襲われちゃうの?」    言葉ではそんなこと言うけど、絶対にそれはないとわかっているんだろう。  余裕の態度を崩さないオキがなんだか悔しくて、俺も意地になってしまう。 「……そうだよ」    少しふて腐れたようにそう言うと、俺は身体の位置を下へと移動させる。そして、目の前にあるオキ自身へと舌を当てる。 「んっ……」    上の方でオキが小さく息を詰めたのが聞こえて、それに気をよくした俺はもっと大胆にそこを攻めていく。 「あ~、オキ、いいなぁ」 「雪くんがそこまで積極的になるなんて珍しいな」    俺がオキ自身を銜えて刺激していると、それを見た春樹と陽愛くんが羨ましそうに言った。  確かに、自分でもここまで出来るとは思っていなくて、正直、驚いている。  だけど、俺の口の中でどんどん硬くなるオキ自身が、俺の愛撫で感じてくれているのだと伝えてくれて嬉しくなってくる。 「これも、二人が雪ちゃんの理性を壊してくれたおかげですかね」 「僕達に感謝しろよ」    得意気に答えた陽愛くんにオキは苦笑を零す。そして、俺の髪を優しく撫でながら言った。 「これはこれで嬉しいけど……イクなら雪ちゃんの中でイきたいな」    その声で、俺の背中に何かゾクッとしたものが走り抜けた。  俺はゆっくりと身体を起こすと、そのままオキ自身を跨ぐように自分で腰をあげた。  さすがにそれはオキも想像していなかったようで、驚いた表情をする。 「そこまでしなくていいんだよ?」    そう聞かれて俺は首を左右に振る。 「……する」 「無理はしないでよ」    これ以上、止めても無駄だとわかったのだろう。オキが小さくため息を吐いてから言った。  初めての体位だけど……陽愛くんと春樹ので十分に解れているはずだから、きっと大丈夫。  そう自分に言い聞かせて、俺は深く一呼吸すると自分でオキ自身を後ろに押し当てた。 「……んっ……」    ゆっくりと腰を下ろすと、オキ自身が俺の中を押し広げて入ってくるのをリアルに感じる。  初めてのことで力が入ってしまうのか、十分に解れているはずのそこは中のオキを締めつけてしまい、圧迫感がすごい。 「雪ちゃん……力抜いて」    オキが少し苦しそうにそう言うが、俺はどうしていいかわからずに固まってしまった。  俺が締めつけているから、きっとオキも辛いんだろう。そうとわかっていても、そこから動けずにいる俺がいた。  すると、見兼ねたのかみんながアドバイスをくれる。 「ほら、雪くん。ゆっくり息はいて」 「身体の力抜いて、リラックスして。雪ちゃん」    言いながら、陽愛くんと春樹は俺の顔やら身体へとキスを繰り返した。 「これは、少し荒療治でいくしかないかな」    少しして、そんな言葉とともに二人の身体が離れたかと思うと、いきなり俺の胸と自身に二人の手が伸びてきた。

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