50 / 61

第50話 告白編45※

「あっ、あ、ぅ……ふぁ、ああ」    慣れた刺激に俺の身体が熱くなってきて、膝もガクガクと震えてくる。  弱い所を集中的に攻められ、ついに俺の身体を支えていた膝からガクッと力が抜けてしまった。 「んっ、あぁあっ!」    いきなり、奥を串刺しにされた衝撃に俺は大きな声をあげてしまった。  俺自身は陽愛くんの指が抑えていたために、イクことはなかったが、それでもいきなり下から突き上げられた感覚には目の前が真っ白になった。 「あ……あぁ……」    泣きながら、衝撃の波が引くのを待っていると涼介がそっと俺の目元に口づけた。 「大丈夫?」 「ん……」    優しいその動きに、俺は強請るように涼介へとキスをせがんだ。  すると、涼介は俺の身体をギュッと抱き締めて何度もキスをしてくれた。 「んっ、う、んぅ」    しばらく、それを続けていると俺の身体から余計な力が抜けていき、やっとオキ自身が入っている後ろが疼き始めるのを感じた。  いつもと違う角度で押し上げてくる感覚に、俺の内側が無意識のうちに収縮を繰り返すのがわかる。  それは中にいるオキにもわかったようで、下から優しく俺を見上げてきた。 「もう、平気?」 「うん……待たせて、ごめん」    俺はオキへとそう謝ると、自分で腰を上下に動かした。  中を擦られる感覚に、何度も動きを止めそうになってしまうが俺は一生懸命に腰を振った。 「あ、あっ……んっ」    それでも、ほとんど体力の残っていない俺の力だけでオキをイかせるのは難しいようで、最後の快感を導き出せずにいた。 「雪ちゃん、無理……しなくていいよ」    オキ本人からそう言われてしまうが、俺は思いっきり首を左右に振って駄々をこねる。  それでも、心が折れそうになった時、春樹が俺の上半身を支えてくれた。 「恐かったら掴まってもいいからね」    何のことだろうと、俺が思っていると今度は陽愛くんに腰を掴まれた。 「そろそろ雪くんも限界でしょ」    そう言うと、俺の代わりに陽愛くんが思いっきり俺の腰を動かしてきた。 「んあっ、あっ、やぁ!」    あまりの激しさにオキを感じさせるどころか、俺自身がイきそうになる。  中のオキもどんどん熱くなってきて、それで弱いところを抉られると俺も我慢出来ない。  で、でも……。 「あ……りょ、涼介……」    左手は春樹の首にしがみつき、空いている方の右手を俺は涼介へと伸ばした。 「どうしたの?」    聞きながら、涼介が俺の手を取ってくれたので、その手を握り返しながら俺は涼介の手を俺自身へと誘導する。 「んっ……イかない、ように……抑えてて……」    息も絶え絶えに涼介に頼むと、涼介は驚いたようだ。 「なんで? 雪乃くんだってイきたいでしょ」    そりゃ、このままイけたら楽だけど……。 「イったら……絶対に……最後まで、体力もたないから……」    ここで意識を失うわけにはいかない。だって、この後には、俺が涼介を気持ちよくさせてやるんだから。  そう思った俺は手探りで涼介自身を探し、そこを手の平で包み込んだ。 「んっ……」    涼介の熱い吐息とともに、手の中のそれが質量を増した。  ほら、お前のだって、こんなになってるじゃん。 「な?……涼介……」 「……わかった」    俺の必死の訴えに涼介が折れて、俺自身の根元をギュッと抑えた。  もうそうなると、後は俺の身体は陽愛くんに動かされるままになってしまう。  すぐにでもイけそうなほどの快感がずっと続いておかしくなりそうな時、オキが荒い呼吸とともに言った。 「んっ、雪ちゃん、出すよ」 「あ、オ、オキ……んっ、イって!」    次の瞬間、陽愛くんの動きに合わせてオキが下から突き上げたかと思うと、奥へと熱いものを注ぎ込まれた。 「はぁ、はぁ、はぁ……」    くてっと力尽きる俺の身体から自身を抜いたオキが心配そうに俺の身体を支えてくれる。 「大丈夫?」 「ん……」    ……大丈夫、まだ意識はある。  そう思って俺が涼介の方へと向こうとすると、グイッと身体を抱き寄せられた。 「涼介……?」 「雪乃くんは、ただ俺の上に乗ってればいいから」    そう言うと、涼介は俺の身体を反転させて今度は後ろから抱き締めてきた。 「雪乃くん……自分でいいところに入れてみて。そこ突いてあげるから」 「あ……」    大胆な涼介の言葉に、それを想像して身体の奥が熱くなった。  少し緊張しながら、俺はゆっくりと涼介自身へと腰を下ろしていく。 「んぁ……」    ある程度まで入ったところで、涼介自身が当たるとゾクッと身体が震える場所があった。  じっとしているだけで、そこが気持ちいい。 「ここ……? いいところに当たってる?」    後ろから涼介にそう聞かれて、俺は何度も頷く。 「ん、いい……そこ……ぁ」 「可愛い声……いくよ」    そう言うと涼介自身が、俺の感じるその場所を擦って奥まで突き上げてきた。 「あっ、あっ、や……深、いっ!」    何度も何度も打ち付けられるたびに涼介自身が集中的に感じる場所を刺激して、より奥へと進んでくる。  あまりの気持ちよさに、力が抜けて前のめりに倒れそうになった身体を涼介が後ろから抱き寄せてきた。  そうなると、完全に俺の体重は涼介と繋がっている箇所にかかることになる。 「雪乃くん……我慢しないで、イって」    俺が頭を後ろに向けると、涼介が下から突き上げながら深いキスをくれる。  動きが激しすぎて何度か唇が離れそうになったが、俺は必死に涼介の舌を追いかけた。 「あんな雪ちゃんを見せられて……俺も、限界だから」    唇を離した涼介がそう言って、後ろから俺の両膝へと腕を入れて左右に大きく開脚した。 「あ……恥ずか、しい」    今にもイきそうに震えている俺自身や、涼介を飲み込んでいる後ろまで、全てを晒すその格好に俺が身体を捩ると、涼介は後ろから俺の耳へと優しく噛み付いた。 「そんなの気にならなくしてあげる」    その宣言通り、涼介が下から激しく突いてくると俺の頭は何も考えられなくなるくらい気持ちよさでいっぱいになった。 「あっ、あ、涼介……も、イク……イきたい!」 「ん……いい、よ。俺も……限界」 「あ、あぁ……ん、あ……」 「雪、ちゃん……んっ!」 「んああぁっ!」    中に涼介の熱いものが叩きつけられた瞬間、俺は自分でも信じられないくらいの高い声をあげて自分自身と意識を解放してしまった。

ともだちにシェアしよう!