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第405話
しかし煌騎はニヤリと笑うとそのまま顔を下へ移動させ、ボクの左胸にしゃぶりつくと口の中で舌先を使いコロコロと転がす。
そして空いた手はスルスルと肌の上を滑らせ背中を伝い、腰まで降下すると更にその下の蕾にそっと指先を這わせた。
「少し腫れてるな、痛くはないか?」
今日1日でたくさんの男の人を受け入れた場所は、熱を持っていて腫れているらしい。労わるように伺う彼にボクはブンブンと首を横へ振る。
酷使し過ぎて感覚が麻痺しているのか、痛みは何も感じなかった。でも触れられると身体は勝手に反応するようで、そこはピクピクと収縮を繰り返して浅ましく指を受け入れようと轟く。
だけど煌騎の指は躊躇いがちにそのぷっくりと腫れている箇所をなぞり、なかなか体 内 へ入ってこようとしない。
やっぱりシて貰えないのだろうかと項垂れ諦めかけた時、意を決したのか彼の長い中指の先がつぷりと体 内 に入ってきた。
「………あっ……」
「火傷しそうなくらい熱い……。チィ、本当に大丈夫なんだな?」
「ん……だいじょぶっ、だから……抜かないで?」
煌騎が何度も確認するから、ボクは懇願に近い眼差しで彼を見つめる。
するとさすがにしつこく聞き過ぎたと思ったのか、煌騎は困ったように眉根を下げるとボクのこめかみにキスを落として『ごめん』と呟き、中指をそのまま根元まで慎重に埋め込んだ。
「……んんっ……あっ、……はぁはぁ……」
思ったより圧迫感がありほんのちょっとだけ苦しかったけど、耐えられないほどのものじゃない。それに泡の滑りが指の受け入れをしやすくしてくれた。
ボクはニッコリと微笑み、まだ心配そうに見つめてくる煌騎に大丈夫だと伝える。
「体 内 が俺の指を飲み込もうと轟いてる。チィのココ、スゴいな……」
そう言って彼はゴクリと唾を飲み込んだ。
その目は獲物を狙う野生動物のようにギラギラとしていて、まるで本能を剥き出しにした雄の顔だった。
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