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第10話

「つば……んんっ! もう、いいだ……ろっ。もう……きれ、あああっ!」 「まだだーめ。さっきまでココ、別の男の咥えてたんでしょ?ちゃんと、綺麗にしておかなきゃ」 壁と翼に挟まれ、腰の辺りまで左足を持ち上げられた尋夢の後孔には、翼の細くて長い指が入れられていた。 溢れ出てくるものは何もないのに、もう10分位はこうしていじり続けられている。 「もう……む、り……っ」 膝の力が抜けて、その場に座り込むように倒れそうになる尋夢を、翼はすぐさま支えた。 「ちょっと意地悪、しすぎちゃったかな?……よいしょ、っと」 バスチェアに座った翼は、向かい合うような形で尋夢を自身の膝の上に乗せると、汗で額にへばりついた前髪を、撫でながら上げてあげる。 「……尋くん、可愛すぎ。でも、この顔がずっと見たかったんだ」 頬をピンクに染め、肩を震わせながら息をする尋夢を見て、翼は興奮しながら彼の唇を奪っていく。 「ふ……んんっ〜」 鼻にかかった、可愛らしい尋夢の漏れる声に、翼の下半身は素直に反応する。 「ねぇ、尋くん。これ、欲しい……?」 尋夢の右手を取り、自身のモノへと誘導すれば、目の前にいる彼は、少し照れながらも首を縦に振って答える。 「じゃあ、自分で乗っかって?」 「えっ……」 「ほーら、早く。じゃなきゃ、また指でなん十分も弄るだけになっちゃうよ?」 「分か……た」

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