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第8話

 乱れた呼吸で明が囁くと同時に、ヒクヒクと痙攣しているナカを容赦なく責め立てられた。射精の余韻に浸る暇もなく、新しい快楽が襲ってくる。 「あッあッあッひ、あぁっイッ、ひぃあぁああっっ―――ンンンぅ!!」 射精せずに絶頂する。思わずぎゅっと目をつぶってしまった。 すると、それを咎めるかのように、耳朶をガリッと強めに噛まれる。 「朔っ、はぁッ、ちゃんと…っ、見とけ…っ」 「アッ、あき…らッアアァっ」 明の動きは止まらない。 もう、自分が明の牙でイクところは見たというのに。 これ以上、何を見ろというのか。 「ンンン―――ッあ゛、ひぅうっああ゛ぁっ―――ンぅんんん゛っっ」 射精をしない絶頂を繰り返し、真っ赤に膨れているであろうナカを何度も抉られ、頭の中が真っ白になっていく。 そのうち、毛のない下腹部で突き上げと共に揺れるペニスも、真っ赤に尖って主張する乳首も、グチャグチャになった自分の顔も視界に入らなくなり、ただ自分を見つめる明の瞳だけが目に入るようになった。 その瞳に、縋るように名を呼ぶ。 「ひっん、あっ…明ぁ…っっ」 それとほぼ同時に、明の手が朔の顎を掴み、唇へキスをした。 ヂュッと舌を吸われながら腹の奥に生暖かい粘ついた液体が注がれるのを感じ、朔もまた絶頂し、そのまま失禁していた。 次の日。 休み時間の男子トイレにて。 隣で用を足す近藤の顔が、面白いほど歪むのが分かった。 「…?」 ワナワナと唇を震わせて、前を広げた朔の股間を近藤が指さす。 「……なんで、お前、毛ぇないの…?」 「あ…」 指摘されて思い出す。 どうしようかと思ったが、近藤に対して別段気を遣う必要はない。 「「剃った」」 「~~~なんで、お前(明)も答えんのっっ?!」 朔と明の声がぴったりと重なる。 手を洗っていた明の方を勢いよく向いて、近藤が空しく叫んだ。 ●END●

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