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第7話
鏡越しに、首筋に顔を埋める明と目が合う。
明は目を細めた。そして、そのまま視線を逸らすことなく、朔に見せつけるかのように首筋を舐めていった。
「ふっ、ン…ンん」
全身が期待に、過敏になっていく。
神経がくずくずに蕩けていく。
それに合わせて、自分の顔もだらしなく緩んでいく。
無意識にペニスを締め付けているようで、時折、明が眉をしかめた。
舌が離れる。
―――ああ、くる。
そう思った瞬間、体中が痺れた。
「アッ、あぁああぁ―――っ!!!」
びゅくっ…びゅっびゅくっ
バスルームの音が反響する。
甘い声と派手な水音が飛び散った。
鏡にべったりと白濁がくっつく。
その隙間から、朔の首筋に牙を立てて血を啜る明の姿が見えた。そして、口をぽっかりと開け涎と涙を零し、快楽にふける自分の姿も。
「あぁ…っあ、は…ンぅぅっ」
背筋が甘く痺れ、腰に力が入らない。
ガクガクと右足が震え、体が落ちそうになった瞬間、明の牙が離れ、鏡に手を付く体勢に変えられた。その拍子に、挿入されたままのペニスの先でグリッと前立腺を抉られ、強烈な刺激に朔は鏡に爪を立てた。
「っ、まだだ、――っ、朔」
「っ――ひっぃ!!?あぁっ!!あっハぁ、ぁっああぁあっ!!」
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