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第6話

 シャワーで泡と剃られた毛を、明が流していく。 綺麗になったところで、パクリと明にペニスを含まれた。 「っん!」 「…これで、気にしないでいいな?」 「…っ、あぁっん」 一気に根元まで飲み込まれる。そして、勢いよく明の頭が引き、再び根元まで腔内に包まれる。柔らかく、熱く、際限なく濡れる粘膜に、半勃ちだったペニスはすぐに硬さを増した。  陰毛がないせいか、明の鼻先がピタピタと剃った皮膚につく感触がよく分かって、今更ながら本当に剃られたのだと実感した。  ペニスが完全に勃起すると、唾液と先走り塗れのペニスから口が離れた。明が立ち上がり、朔の腕を取った。 「朔、こっち」 壁に手をやるよう促される。指示された通りに朔は両手を壁にして、明の方へ臀部を少しだけ突き出すようにした。 何をされるかは、もう分かっていた。 ズグッ…と質量のあるペニスが、慣らされてもいない穴に突き刺さる。 「くっ、んん…っ」 無理矢理限界まで広げられたアナルは、切れないものの引き攣るような痛みがある。けれど、朔のペニスは萎えることなく、鈴口からトプッと粘液を吐き出した。 そして、ゆっくりと奥まで広げられると、不意に左の太股の内側に手をかけられ、ぐいっと持ち上げられた。 「っ!?明…っ?」 「どう?朔。ちゃんと剃れてるか?」 壁に付いている鏡に、下半身が曝け出される。 そこには、毛のない股間に勃起しているペニスがぶら下がり、その奥では卑猥な穴がペニスを飲み込んでいるという何とも違和感のある――そして、倒錯的な光景が広がっていた。 「っ…っ!」 キュウッと無意識にペニスを締め付ける。 「くっ…締めすぎだ」 明が小さく呻きながら、朔の剃った部分を優しく撫でる。 「少しチクチクするな。気になるなら、また後で毛抜きとか使うか?」 「んぅ、だい、じょうぶ…っ」 「…なんか…昔に戻ったみたいだな」 「ん…昔…?」 「ああ。ま、毛がない時は、まだ入れてなかったけどな」 と、楽しそうに言って、首筋が舐められる。 明の『食事』の時の動作に体が勝手に期待し、ペニスや睾丸が震え、先走りが溢れるのが分かる。浅ましい自分の姿が、何にも隠されず曝け出されているようで、朔は居たたまれなさに目を閉じた。 「朔、目ぇ開けてろって」 「あ、きら…っ」 緩く左右に頭を振る。 「だめだ。自分が『ナニ』でイクのか、ちゃんと見てろよ」 甘く、低く、強制力を持った声音が耳を犯す。 「っ…」 しかし、その声音には僅かに、拗ねたような音が混じっていた。 カミソリの痛みで朔がイッたことに、どうも気分を害しているようだ。 けれど、それも、結局は明の牙を思い出してイってしまっているので、拗ねるようなことではないのだけれども。 でも。 「明…ッ」 それが、なんだかとても嬉しくて、朔は、明の顔を見たくて目を開けた。

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