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後編

「―……デニ、デニ、お仕事の……蛇退治の時間だよー!」 そして俺は朝、マドカの声で揺り起こされた。 「デニ、フィーとけんかしたの? フィーが居ないんだけど、何で?」 「……ん……ん~~……んー……」 「ふふっ。ならね、きょうはマドカがデニに魔法をかけてあげるね! ぷいぷ~~い!」 「……おう、さんきゅーな」 寝ぼけた俺の胸に両手をつくと、胸と腹部に硬化魔法がかかった。 おお? まだ範囲は狭いけど、四歳にしては結構才能あるんじゃないか? そして俺は仲間と合流して、今日の仕事である蛇退治の為にとある洞窟に向かったのだが…… 「蛇は蛇でも……魔物のラミアかよ!!」 しかもかなりデカイ。 上半身は女、下半身は蛇腹……それがラミアだ。 対象物に今更後悔しても遅い。ここは何とか退治するしかない。 「くっそ……! 料金上乗せで請求してやる……!」 俺は悪態をつきつつ剣を抜き戦闘を始めた。 ラミアも威嚇行動から攻撃へと変え、俺達に襲い掛かってきた。 余計な事を考えないようにしているのに、フィーノの悲しそうな……けど怒る顔を思い出し、判断が遅れて…… ―ヒュ……!! ラミアの尾の追撃が避けきれない……!! 「ぐ……ぅう!!」 脇腹に重い一撃を受け、俺を岩肌に吹き飛ばし仲間を殺しに向かうラミア。 「…………」 俺は……ここで死ぬわけにはいかない……んだ。 急に集中が増し、変に頭がクリアだ。 俺は剣を持ち直し、息を大きく吸って…… 「……滅びろぉおおぉぉおおお!!!」 巨大ラミアへ駆けた。 そして俺は何とか仲間達と勝利してボロボロになりなから街に帰り、街の入り口で倒れた。 ……俺は暗闇の中で誰かがすすり泣く声で、意識が浮上してきた。 混乱する意識のままじわじわと瞼を開くと、暗闇の中でフィーノがべそべそ泣いていた。 「――……フィー……」 自分でも驚くほど細い声にフィーノが反応して俺を凝視したかと思うと、今度は大泣きしながら…… 「マドカを一緒に育てるぅうう~~……! デニアス、死なないで!!」 泣きながらの返事が嬉しくてフィーノを引き寄せて求愛行動の一つとして細い首に甘く噛み付くと、震えながら「ぁ……」とどこか蕩けた声が漏れた。 俺は続けて後頭部を押さえて唇全体を塞ぎ、強くフィーノを抱き締めた。 でも、俺はそこで力尽きて再び意識を無くした……。 ……後から教えられたが、俺は二日意識が戻らず、ちょっとヤバイ状態だったらしい……。 マドカのあの硬化魔法が無かったら、それこそ……。 そして俺は一ヶ月程治療を受けて退院してから一週間後、フィーノと役場に向かい………… 結婚届を提出した。 そしてその夜、マドカを寝かしつけてから俺とフィーノは寝室でフワリとお互いの尾を出し、絡め、唇を重ねた。 尾を出すのは"特別"な人の前だけ……。 そう。俺達は"結婚"したから、出し合えるのだ。 そして結婚した証としての……"匂い付け"をする為、服を脱がし合う。 上の服を除いた事により現れたフィーノの小さく愛らしい胸の飾りを指先で一周撫でて、俺は硬く尖った部分を抓んで柔く捏ねた。 するとフィーノの瞳が潤みながら細められ、「ぁ、ぁん……デニアス……」と腰を揺らしてモジモジし始めた。 「―……こうして乳首コリコリされるの好きなんだ? 一人の時も弄る?」 「ぁ、ぁ……ッ! おっぱい……気持ちイイのっ……ゃぁッ……そんなの聞かないで……」 おっぱい? 女みたいな表現だな……あ……でも……。 「まぁ……マドカの"ママ"になるんだよな、フィーノは?」 「んぅ……! なっ、なるぅ……! "ママ"にっ……」 「ハァハァ」と熱い息を吐きぷるぷる震えながら、健気に俺の愛撫を受けるフィーノ。 ペニスがぴくんとたまに上下に揺れて、その度に先走りが溢れて……さては、こうされるのが好きなんだな? そこで俺はフィーノの先走りを指先に付け、そのまま乳首を捏ね抓んだ。 ヌルヌルとした感覚が気持ち良いのか、フィーノから「キュゥン」と可愛らしい獣声が弄る度に上がった。 ある程度そうしてから今度は口に含むとフィーノが頭を抱えてきたので、俺はそのままぐいぐい吸い舐め……しばらく弄り倒し…… ―ちゅぱ。 「―……フィーノママのおっぱいの乳首、赤みが増してぷっくりしてきたなー?」 「きゅぅん……デニアスがいっぱい吸うから……」 そんな羞恥に全身を紅く染めて震えるフィーノを、俺はキスをしながら押し倒した。 ああ、もう! 搾乳用の吸引機でもっとぷっくりさせて戻らなくしてやろうか! いや、簡易的にグラスで真空吸い付けってのもありか? そんな、いかにぷっくりした微乳を作るかを考えながらフィーノの下肢を撫でると、そこは…… 「勃ってる」 わざと耳元で報告。 俺の報告にフィーノの身体が小さく跳ね、心なしか撫でた部分が湿った。 俺はその事にニヤつきながらフィーノの下肢を露にする。 "ぷるん"と出てきたフィーノの勃起ペニス。 「もうヌルヌルだ」 俺の言葉にフィーノは「きゅん」と鳴き、まだペニス先端に僅かに掛かっている皮を指で下げると、先端の窪みに"ぷくん"と新たな玉が出来た。 そして俺はフィーノの薄い肩を押し、ベッドに仰向けで両膝と抱えて貰い、俺も全裸になって下方に陣取る。 陣取った場所からフィーノを観察すれば、俺が皮を下げたせいで紅色のペニスは先端が完全に剥け出て、窪みはずっと透明な先走りが吐き出され潤っていた。 俺は潤う窪みに指先を擦り付け先走りをすくい、アナルに塗りこむ事にした。 今からこの排泄しか知らない、無垢なアナルを開発していくのか……。では、早速…… ―ぷちゅ……ん…… 「んぅ……」 ふ……ぉおおぉぉぉ!!!? ついにフィーノの純潔処女アナルに……俺のゴツイ指が……!! 俺は勢いのまま、フィーノの小さな窄まりに指を根元まで一気に挿し入れて指先を動かした。 するとフィーノが大きな目を見開いて「あ……!」と身体を一度ビクつかせ、ペニスから先走りの塊を飛ばした。 ペニスから飛び出した透明な汁を追った視線をそのままに、愛しいフィーノの表情を確認すれば……。 顔が真っ赤で戸惑いから、うるうるが増してる……。 その泣き顔に近い紅潮した姿に、今度は俺の支配欲が刺激され一気に勃起し、己のペニスから自覚するくらいドロリと大量に先走りが出た。 そして俺はフィーノに挿し入れた指を、彼を見ながら前後にゆっくりと動かし始めた。 フィーノは俺の指に合わせてぎこちなく身体を揺すり、甘い声を出して俺を受け入れてくれて……。 そんな健気なフィーノの痴態に、俺は上も下も涎が止まらなく……。 ―……すげぇ…………美味そう……。 内心「食べたい」を何度も繰り返し、俺はとにかく我慢してフィーノのアナルを指三本まで解してから…………彼の先走りを塗りつけたペニスで味わった。 「んぁ、ぁ、あッ! んんッ!! ……は、ぁ、ぁ……、デニ、デニアス……!」 「フィーノ、好きだ……フィーノ、フィーノ……俺のフィーノ……!」 ―パンパンパンパンパン…………!! 「―……ぁ、あう……っ。おれ、もぉ……しゅ……きぃ……。んぅ、うっ……でにあ、しゅ……ッ、でにあしゅぅ~……きもちッ、きもちイイよぉ~~ハァハァ……」 ……言葉が蕩けたフィーノも可愛い……。 初々しいアナルに、俺のペニスが刺さっているのを見るとマジ滾る。 フィーノの様子を見ながら、奥までガチ攻めだ! 匂い付けは奥であればある程、良いとされる。要するに"深く繋がる"からだ。 俺も最奥を目指し攻めながら、更にフィーノの内部の"粒"をガチガチの熱いペニスでしつこく舐める様に攻める。 すると嬌声が増え、「もぉ、駄目! ……イく!! 出ちゃぅ!」と叫んだと思ったら…… 「……ッきゃぅ! きゅぅぅん!! キャン! ……キャ……ァアアァン!!」 ―びゅ……びゅるるるる!!! びゅる! ビュー! ビュー! ビュー!! 俺の……ペニスの奥突きで、フィーノのペニスからイった証の白濁が何度も噴出してる……。 しかも、白い身体を仰け反らせて小刻みに震え、本能が押さえられないマジイキな獣声……。 初めてでこんな痴態……。ヤバイ……感動して涙出そう……。 そして最愛のフィーノの悶えイく姿に、俺の昂りも最高潮になり…… 「く……は、はッ……フィー……フィーノっ……俺も……イくっ……! 奥に……出すから、な……!」 ―びゅぐ! びゅ! びゅー! びゅー! びゅぅううぅ!! 「~~……んッ!? ん! んンぅう……うぅうう~~~ぁ、あつぅぃ!! ぉ、奥ッ……ぁ、ああっ……キャゥン! キャぁァァうゥぅ~~~……」 突然の最奥への大量の吐き出しに、フィーノが「熱い」と言いながら俺に縋って来た。 必死そうに額を俺にぐりぐりと擦り付け、イき痙攣を続けながら俺のを受け入れ、涎を垂らして善がり泣くフィーノ。 俺はそれを受け止めながら、緩く抜き挿ししたり股間を密着させて更に擦り付けたりしながらフィーノを完全に俺のモノにした。 そしてフィーノの奥深くに心行くまで吐き出し行為をしたペニスを抜けば、まだ開いたアナルからトロリと白濁がこぼれ出た。 縁を紅く染めて緩んだ下の口から、白い俺のが流れ出て……今は縋るのを止めてぐったりと四肢を弛緩させて満足気に寝ているフィーノに、愛しさが募る。 しかも無意識なのか、微笑みながら腹を撫でている姿に……早速、匂い付けの二戦目をしたく……。 ヤバイ……。 ―ぷちゅちゅ…… 「デニアス……?」 「……止まんねー……」 悪いな。 そう思いながら、俺はまだ熱く潤んだ媚肉内に己の濡れ猛る欲望を深く突き挿し、フィーノの強請る嬌声が俺を煽った。 結婚してから三日後、俺とマドカはフィーノの魔法屋の奥の母屋へ引っ越してきた。 今日から三人で……家族として住むのだ。 魔法屋としての荷物の多いフィーノが俺の家に来るより、物があまり無い俺がマドカと一緒に大きな母屋へ入った方が何かと良いと結論付けてのものだ。 広い居間で俺とフィーノはマドカの手を握り、「俺達は家族だからな。俺が父親でフィーノが母親だ」と幼い彼に伝えた。 するとマドカはニコリと笑い大きく頷いて、俺とフィーノも手を繋いで欲しいと要求してきた。 俺達は不思議に思いながら手を繋ぎ……部屋の真ん中に輪が出来た。 「みんなで手を繋いでねー、仲良しまんまるになるの! ボクの大好きなドーナッツと同じ形ー!」 「ドーナッツ?」 「んとね、こんなー、丸い油で揚げたお菓子でね? お砂糖がたくさん掛かっていてフワフワで甘いの!! おたんじょうびの日だけ、食べれるんだよ!」 マドカ……そん時しか食えなかったんだな……。 「へぇ? この世界には無さそうな菓子だな……」 「そうなの? フィー、知らないの? 美味しいんだよー? 作れないかな?」 「なら、今度……材料探して作ってみるか?」 「デニ! うん!!」 フィーノとマドカの平和な会話で俺もかなり和む……。 完璧ではないが、似た物は作れそうかな? この世界で入手可能な材料を、脳内でピックアップする。 ……前世の記憶が役に立ちそうで嬉しい。 ―それから……魔法屋の店の一部が改装されてドーナッツ屋になり、それが大ヒットしてマドカが領主の息子に一目惚れプロポーズを受け、"ネコ耳"髪で一悶着起きたり…………それらはまだまだ先の話で………… 「デニー! ドーナッツ、揚がったよー!」 「薪割りはそのくらいにして、ハーブティーでお茶にしましょうー?」 「おー、フィーノ、マドカ、今行くー!」 ……一先ず、ここで"お輪り"だ!

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