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傷つけたくない

車で待っていると燕尾服姿で返ってきた。 相変わらずかっこいい。 さっきは僕のために手袋を着けてきてくれてすごく嬉しかった。 「お待たせ致しました。」 「あ、戻ってる」 口調が敬語になり出会ったときのような営業スマイルになっていた。 「学校と彼方様のお部屋以外では敬語にさせていただきますね。」 さっきの彼とは別人の用であった。 家に着くと車を消毒するから先入っててと言われ帰ってきたがなんだか寂しい… 僕が住んでる別邸には本邸と違い執事は1人、歩叶君しか入れていない。 つまり迎え入れてくれるのは歩叶君以外にいないという事なのだ。 まぁ、自分でそうしているんだけど…これ以上はみんなを傷つけたくない…

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